「いとしさを追いかける」のときもそうでしたが、
杉原さんの描かれる攻めはほんとうーに優しいというか、気が長いというか、器がでかいというか・・・
そこまでして得るものに価値があったんかいと聞いてみたい気になるほど辛抱がいい方々です(笑)
↑やぼでしょうかw?
毎週2回必ず水森に電話をかけてくる矢萩
矢萩の声はスローなリズムの音楽のように心地よいらしい
毎週の日課のように電話がかかってきて
時々お酒を飲みにいったり、お食事にいったり
時々お泊りしていくって・・・・・
それは普通に恋愛をしているんではと、にぶちんの水森にいいたいのは
アタシだけでないはずです(笑)
劇的な出会いとか、どうしようもない不幸とか、刹那さ満載というわけではなく、淡々と過去と現在と未来が描かれています
続編で昔の彼女とまた出会うのですが
それによって、水森もまた過去の自分は
あっさりと彼女を忘れていったことに気がついていって
失いたくない存在がしっかりと横にいたことに気がつくことができたし
こうなりたいという理想を二人で努力していくという過程を楽しめるほど
成長もできていったりとかの場面が本当に楽しい時間をくれました
でも、ここまで思い続けて、もし叶わなかったらとか思わずに
ただひたすら思い続けるだけの恋でも矢萩は幸せなのかなと危惧しておりましたが無事まとまるとこにまとまってよかったです
「白状しろよ。
いいかげんに俺が好きだって」スローリズム (幻冬舎ルチル文庫 す 2-3) (文庫)
杉原 理生 (著)
木下けい子(イラスト)
(内容)
水森に毎週2回必ず電話をかけてくる矢萩は、高校のときからの付き合いで一番身近に感じられる友人。だが、高校生の頃、ゲイである事を告白した矢萩はすました顔をして「安心しろよ、おまえだけは絶対に好きにならないから」といい放った。あれから12年。その言葉どおり水森と矢萩はずっと友達でいるが…。単行本未収録作品&書き下ろしで待望の文庫化。
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