吸血鬼には向いてる職業
B-BOY NOVELS
お客様オススメ度 ★★★★★
著者/訳者名 榎田尤利/著
出版社名 リブレ出版 (ISBN:978-4-86263-244-9)
発行年月 2007年09月
サイズ 244P 19cm
価格 893円(税込)
内容説明
幼い頃から「マンガは友達」、マンガのためならなんでもできちゃう筋金入りのオタクの藍。
念願が叶いマンガ編集部の配属となった早々、大ヒット作「ゴスちゅる」を連載中で、問題ありまくりのマンガ家・黒田瑞祥の担当をすることに。
超遅筆なうえに性格がねじ曲がってるのはまだしも、「マンガを描くのはヒマつぶし」と言い切る瑞祥に、藍は内心怒り狂うが――。
大人気マンガ家シリーズ最新作!
今度のマンガ家は吸血鬼!
さすが榎田さんと思わせる久々のヒット作です
ファンの方申し訳ありません(汗
シリーズ一作目の「君がいなくりゃ息ができない」とは
また違うんのですが文句なく面白かったです
自らを吸血鬼と公言し、「暇つぶし」と言い切って漫画をかく
ぐうたら作家のやる気をださし、
なおかつ恋でめろめろにさせていく敏腕w?編集者 藍 との掛け合いは
本当に楽しいです
この方関西の掛け合い漫才にもしかしたら堪能なのかもと思わせられます
なおかつ、ちゃんと切なさもエッセンスで加えられていて
乙女な皆さまの気持ちもちゃんと掴んでいますし
昔からの名作漫画も要所要所できちんと使われております
そのほとんどが分かってしまった自分もヲタくだなと思いますが(笑)
とりあえず読んでみてください
そう自信を持ってお勧めできる一冊です
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職業人として、胸に堪える台詞も数々ありましたが
一番心に残った台詞は
たった一人の身内(祖母)を失った 藍 に対してかけた言葉です
『誰も愛していなければ、愛さずにすむのならば、孤独は感じなくてすむ。だが、もしも・・・』
『その孤独は代償だ』
『お前がそれだけ祖母を愛していた代償であり、証拠でもある。ならばお前はその孤独を引き受けなければならない。どれほどの苦しみと痛みを伴おうとも、その孤独をしっかりと腕に抱えて生きていくしかない。祖母を愛していたなら・・・・・できるはずだ』
愛することによって得る孤独をも包み込んで生きていく幸福と不幸
それを知ってなおかつ人は生きていく幸福をかみ締めることが
できるというか、
しなくてはいけないなと思わせる一文でした
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