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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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春に孵る( 国枝 彩香)


春に孵る (バンブーコミックス 麗人セレクション) [コミック]
 国枝 彩香 (著)

 

(あらすじ)
 
物心がつく前に両親を事故で亡くし、厳格な父方の祖父母のもとで育てられた佳苗は祖父母の体調がすぐれないため、その春を父方の叔父・輔(たすく)と初めて会う母の弟・閑也(しずや)と3人で過ごすことになった。人里離れた森の中の一軒家で過ごす夢のような日々…

しかしそれは、その後に訪れる或る出来事の序章に過ぎなかった…。
 
血の業と輪廻について描いた表題作他、それぞれの物語が独自の世界観で読者を魅了する全6作品を収録。著者渾身の最新作品集!!
表題作を雑誌「麗人」で読んだときは これはレデース漫画??

と思ったくらい「業」の深いお話でした。

愛さずにはいられないという人間の業の怖さをしみじみと実感できました。


幼い少女は厳格な父方の祖父母のもとに育っておりました。

祖父母は父のことは語ってくれても母のことは禁忌のごとく沈黙で返されるばかりで

そのことに不安な感情はもっていても不満などはなく・・・

けれど、その年の春に祖父が入院し祖母が付き添うために

年に何度かあう陽気なおじに預けられ

一生涯忘れることのできない春に出会うのです。

国枝さんのあとがきに書かれているとおり陽気な仮面をもったほがらかな悪い攻めと

見るからに病んでいる受けの青年との恋

そしてそれらにまつわる様々な真実を幼い少女視点で描かれており

人間の業についてちょっと考えさせられる一話になっておりました。


拍手[3回]

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鮫島くんと笹原くん(腰乃)

鮫島くんと笹原くん (MARBLE COMICS) [コミック]
腰乃 (著)





(あらすじ)

男・鮫島、決めるときは決めます!!!!!


大学の同級生でバイト先も一緒の
友人・鮫島くんに告白され、
足の指まで舐められた笹原くん。
スルーを決め込めば
ちゃんと自覚しろなんて強気で攻められ、
受け入れようとすればヘタレで逃げ出す鮫島くんに、
もう笹原くんはイライラドキドキムラムラ……!?

ドタバタな2人が賑やかに贈る
ハッピーラブコメディが遂に登場!


コンビニを中心とした男の子たちのドタバタコメデイ

帯には攻めの鮫島くんが

「くっそ見てろよ・・・ッ
人目ないとこで
メロメロにしてやっかんな
吠え面かくなよ」と叫んでいます!!

しかし!帯の後ろでは裸は見られたくないと泣き言言いながら

全身を布団でぐるぐる巻きに・・・

なんじゃいこれは・・・と思いながら読み進めていくうちに

ヘタレな攻めの鮫嶋くんのそのヘタレ具合が妙に可愛くて

時折みせるちょっと強気ふうなお誘い文句がツボでした(笑)

押されてへたおされた笹原くんの気持ちが妙にストレートに気持ちが伝わってきます。


普通の大学生でコンビニでバイトしている笹原くんは

ある日同じ大学で同じバイトをしている鮫島くんから告白されます。

冗談かと思った笹原くん

「うっそキモ」で片付けちゃうんですが

懇親の力を振り絞った鮫島くんにとってやっぱりなと思いながらも

傷心を抱え込んじゃっているのに

笹原くんと来たら平気で鮫島くんちに訪問してきて

お茶を請求するわ

肉まんを普通に食べているわ・・・

釈然としないまま、つい神経質で潔癖症な自分が笹原くんの足の指をなめちゃうくらい

好きなんだと追い打ちをかけちゃうんです。

そんなふうにどんどん好きだ好きだという気持ちをおおいかぶされちゃった笹原くん

友人のままでいいんじゃね・・・

というところからあれよあれよというまに鮫島くんにほだされて

あっちゅうまに体までいいんじゃねみたいに許しちゃうドタバタなおはなしでした(笑)


心のなかに勇猛で獰猛な鮫(シャーク)は飼っている鮫島くんですので

そのシャークが鮫嶋くんのTシャツの中で豊かに感情表現しておりますし

セリフのの量もたっぷりとあるし

ナレーションも面白くて楽しくて

まるで小説一冊読んだかのような気になる懇親の腰乃さんの一冊でした。


おはなしとおはなしの間には一ページ漫画が楽しく詰め込まれていますし

カヴァー下にはその後のふたりのおはなしもぎっしりとみっちり詰め込まれておりますので

お見逃しなく堪能してくださいね♪



拍手[5回]

今宵おまえと 1章 (木下 けい子)

今宵おまえと 1章 (ミリオンコミックス Hertz Series 89)
木下 けい子 (著)




(あらすじ)

西島陸郎にはずっと好きな相手がいた。十年来のつきあいになる、親友の和久井保孝だ。男同士だから、親友だから、いつかそのうち可愛いお嫁さんをもらって幸せな家庭を築くはずだから――― そう思って、自分の気持ちは押し殺してきた。それなのに、後輩の泣き落としに流され、男と寝たと飲みの席で保孝本人から聞かされる。それなら相手は自分でもいいはずだ、陸郎は保考を自分のものにする決意をするのだが!?



買ってしまって、読んでから気がついたこと・・・

最後の最後まで二人は結ばれないのです・・・

それもそのはず、表紙にも第一章と書かれておりました・・・

あああああぁぁぁぁぁぁ

幸福なふたりが読みたい方には購入は来年まで待ちましょうねと呟いてあげたいです(笑)

焦らしプレイすらも、BLファンとして当然と笑い飛ばせれる豪傑なかたには

どうぞどうぞと勧めてあげたい作品です。


このお話も「幾千の夜」と同じく幼馴染で親友のふたりの気持ちをじつに丁寧に書いております。

ずっとまえから恋心を持っていた友人が

ひょんなことから部下にほだされて一夜限りとはいえ寝てしまったという告白を聞いてしまいます。

女しか愛せれないと思うからこそ

自分の気持ちを押し殺して友人として必死になって付き合っていたのに

だーだー泣かれたから男と寝れちゃうやつだったと気がつかされた

西島陸郎にとってはまさに天変地異のような出来事でした・・・・・


それなら自分の腕の中で捕まえて閉じ込めてもいいんじゃないかと気がついた陸朗は

運よく?転勤が決まり

想い人であり、親友の和久井保孝のいる街に帰ってくることに(笑)

いや、こんな都合のいい展開はなかなかないだろうというツッコミをしたら

お話は進んでいきません(笑)

少しずつ、少しずつ自分の気持ちを和久井に理解してもらおうとがんばりますが

親友であってほしいと頑なまでに思っている和久井にはなかなか

恋の告白もできませんし

覚らせてしまっても気持ちは受け入れてくれません。


ラストでやっと付き合ってくれと泣きそうな顔で告白する陸朗

わかんねぇけど考えてやると和久井は返事をします。


そうして期待をもたして・・・・第二章に続くのですが

来年ですよね・・とぼやいてもいいでしょうか(笑)



コメントレスです♪

さなえさん

温かいお言葉ありがとうございました。
最後まで母の死を冷静に受け止めようとがんばっておりましたが
どこまでも母を超えることはできないままのような気がします。
休みたいと言う気持ちは介護しているあいだずっと感じておりましたが
葬儀もおえたというのに、なぜかおむつの交換の時間とかには目が覚めてしまい
どこか心も身体も落ち着かない日々です。
落ち着くのが怖いのかもしれませんね。
でも母をみならってできるかぎり楽しく生きると言うことにがんばってみたいです。

あ・・小冊子みつかりました。
またお送りいたしますね。

拍手[4回]

幾千の夜 第2夜(木下 けい子)


幾千の夜 第2夜 (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 41)
木下 けい子 (著)



(あらすじ)

「俺 ずっとてっちゃんと一緒にいたい」
家を飛び出して、幼馴染みの哲弥と暮らし始めた宙。
大好きだった哲弥と想いがつうじ、
自然と抱き合うようになる。
大好きなのに、一緒にいたいのに、
でも・・・まだ大人になりきれないふたりは、
強すぎる想いにふりまわされて・・・
お互いがお互いを大切に思っているのに

なぜか気持ちだけが空回りしちゃって

ふたりの歯車がうまくかみ合いません。


一巻では宙が哲を追いかけているだけの様相でしたが

二巻では哲のほうが宙をおいかけて、とらえてがんじがらめにしちゃっております。

ふたりで幸せになりたいという気持ちは同じなのに

宙は過去のふたりの思いも大切にし守ったり守られたり

ある意味対等でありたいとがんばっているのに

哲はいままでの過去の反省もあってか、

やたらと甘やかし可愛がり守りたい気持ちだけに囚われております。



ふたりでちゃんと話し合えば解決したのでしょうが

幼馴染であるふたり

ちょっと年上の哲の守りたいと言う気持ちはよくわかりますし

肌を重ねるにあたっては甘やかされるだけの子どもの様に扱わないでほしいという

宙の気持ちもよくわかるのですが・・・・

同じと時を過ごしていた幼馴染であるということが

話さなくても分かってくれるみたいな雰囲気があったのかもしれませんし

一緒に暮らしていることで余計にそういう気持ちを助長したのかもしれません。


そんなふうに捻れた気持ちのすれ違いがふたりに決定的・・ではないにしろ

別れをもたらしたまま時間が流れて行くところで

第三夜に続く・・・でした。

このじれったさが歓びに変わる日は・・・いつなんですか(笑)?




コメントレスです♪

まひるさん
>依田さんの描くちびキャラも凄く可愛いいし
そうそう、あのペーパーのふたりがとても可愛かったですよね!
ベットの中のピロートークでもやっぱり不思議なかわぺーでしたね(笑)
思いだしたので、ちょっとボケボケ写真でちびキャラUPしてみました。
急に依田ファンになってしまったので
今過去作品必死で集めております~
お勧めあれば[教えてくださいね<(_ _)>


ゆうみさん
細やかなお気づかいいただいてありがとうございます<(_ _)>
自分でも悲しみをちゃんと受け止めているのかと言えばそうでもないような・・
けれど悲しむだけではだめだと頑張るのはいまはちょっと違うようで・・・
時の流れに任せてしまうことにしました。
楽しく生きると言うことがポリシーなのです!
>萌え話、これからもご一緒させてください
心強く温かいお言葉ありがとうございます~

lisaさん
お気づかいいただきましてありがとうございます<(_ _)>
お風邪をひいてしまったとのこと?
大丈夫ですか?
家族の健康も自分の健康も萌えのためには大切な必需品です!(笑)
お互いに風邪を乗り切ってがんばって萌えましょうね!

コメントありがとうございました♪

拍手[0回]

SEX PISTOLS 6 (寿 たらこ)

SEX PISTOLS 6 (スーパービーボーイコミックス) [コミック]
寿 たらこ (著)




(あらすじ)

国政「ノリ夫、お前俺と結婚するか?」デイビッド「国政、君は俺の自慢の息子だ」さまざまな優しい言葉が交わされる中、国政の兄・志信の想像以上に壮絶な過去が明かされ始めた。「支配」「権力」の象徴である斑類最高「階級」にまつわる数々の謎とは…? 思いもよらない壁に直面するカップルたちがじっくりと描かれる大人気シリーズ最新刊、番外編3本も収録★


すごく待ちました・・・・

なんといっても4年ぶりじゃないかな・・・(ちょっとあいまいなんですが)

出るべきキャストのすべての方たちの人間関係は説明できたし

おおまかに恋も固まってきつつ、あるいはすでに固まっている人たちで

埋め尽くされております。

ということで、このお話の一番重要なこの斑類とはなにかということに

お話の照準が移っているとおもわれます。

「支配」「権力」の象徴である斑類最高「階級」にまつわる数々の謎が

これから解き明かされますよーと開幕しているので

いわば序章とでもいいましょうか・・・

ということであたしにはよくわけがわからないところで終わっているので

続きをちゃんと知りたいと言う方は読まずに次を待つのがいいかもです。


この巻には番外編がのっていて、マクシミリアンとデイビットが紆余曲折をへて

新婚生活を営んでいたものの

見事命中してハネムーンブルー&マタニティブルーを併発しました(笑)

ひとりで育てるのはたいへんだけど

愛を信じて頼ったり頼られたりしたら案外問題はなくなるものですね。

というほのぼの?お話でした

もう一遍はシマと大将のお話です。

執着のかぎりをつくして手に入れたシマにたいして愛の?言葉をささやく大将

大将がいるかぎり死んでも離れられないような気がするのは

あたしだけでしょうか?

ある意味究極の執着愛ですよね(笑)


コメントレスです♪

lisaさん
そうそう、BLに萌えは必需品なんですよね~~
>きゅんきゅんして床を転げまわりたいのです!
そうその気持ちになりたくてBL読んでいるのに
一般書読んでいるようなそんな感覚になりました。
せつなさで一杯も嫌いではないんですが、きゅんきゅんドキドキしたいです。
なんたって恋する乙女(自称)ですから(笑)


拍手[5回]

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Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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