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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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蒼穹の剣士と漆黒の騎士 (夜光 花)

蒼穹の剣士と漆黒の騎士 (リンクスロマンス) (単行本)
夜光 花 (著)
山岸 ほくと (イラスト)




(あらすじ)

翼を持ち空を自由に駆け回る、鳥人族の長・ユーゴ。国との協定により、騎士達とともに敵と闘うユーゴは、いつも自分を睨んでくる騎士・狼炎のことを忌々しく思っていた。だが、実は狼炎の部族ではユーゴのような容姿の鳥人間を神と崇めてており、彼には恋心を抱かれてたことを知って驚愕する。ぎくしゃくとした空気の中、ある事情からユーゴは狼炎に媚薬を貰わなければならず…。



夜光さんはデビュー作から好きな作家さんだったんですけど

リンクスで書かれるようになってからいきいきとした文章で書かれて

いるとおもいます。

今回のこのお話も二段組みで250pと読み応えがありました。

ファンタジー物が苦手などと過去ささやいていた自分が遠くなっております。

ファンタジーの場合その世界観を読者に理解してもらわなきゃいけないせいか

その説明が必要なせいか、はたまた生きる時間が違う種族同志と言う設定せいか

BLとしては恋愛色が薄いです。

これに恋愛としての色ものせるなら・・前後2冊は必要なんじゃないかなぁ


 
騎士・狼炎×鳥人族の長・ユーゴ

戦いの場面から始まり、二人がなぜ戦っているのか

ふたりの関係性、国のこと・種族のことなど綿密に描かれております。

鳥人であるユーゴはその独特の羽のある種のせいか

はたまた人間とかかわりをもつことの少ない生き方をしているせいか

または生きるサイクルが違うせいか

ちょっと変わった独特の思考をもっているんですが

綿密に描写されているおかげでその世界観がすんなり頭の中に入ってきました。


隣国の魔女に操られていたせいで起こった不幸な出来事で

ますます鳥人の数は減り

街に住むようになり、人間世界と調和をはかっていくようになります。

生きている限り起こる滅びの定めをユーゴも狼炎も淡々と受け止めていて

大切に日々を過ごしております。


最後に魔女はユーゴと狼炎、他の多数の人々によってやっつけられていくのですが

これも文章のテンポも展開もすごくよくて

長いお話なんですが飽きることなく一気に読んでしまいました。

へたな映画を見るより楽しかったです。


そして最後に発情期を迎えたユーゴは鳥人の長として

ほんとうは女性型の鳥人と発情期を迎えなきゃいけないんでしょうが

本能の赴くままに心の底から愛している狼炎とその時間を過ごすことで

このお話は終わるのです。


この最後から考えても・・・種としては滅びに進んでいってますよね(笑)



あとがきに以前リンクスの小冊子でだされた鳥人の最後の種のお話を書いて

それがもとになって、このお話はできたと書かれてありましたので

必死になって探しました(笑)

「2008秋のリンクスフェアプレミアマガジン」にその最後の一人のお話が載っております

お手元に持っている方、ぜひ読み直してくださいねー♪

最後の一人?一羽の鳥人アイラとそれを保護して研究するオルタの恋の物語した。

研究職のせいか恋愛という視点からはちょっと外れた感覚をもつオルタに

飼育され保護され、愛されるお話です。










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コメント

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こんにちは

こんにちは、ブログ萌え付箋の下です。
記事コメントの名前欄に入力を試みたところ、どうしても弾かれてしまうんですが… 上手く書き込みできるかドキドキ(汗)。お見苦しい点が出ましたらどうかお許しください~。

>この最後から考えても・・・種としては滅びに進んでいってますよね(笑)
全くですね(笑)。
もう少し哀切感漂うラストの方が恋愛色濃くなったかも??と思いましたが、Lianhaさん仰るところの、ユーゴの
>ちょっと変わった独特の思考
というのが新しいタイプの天然(笑)というかんじで可愛らしくv
ファンタジーっぽくもあったのでこれで好かったです。

何かと配分の難しそうなジャンルですが、作家さんが楽しんで書いていらっしゃるのが伝わってきました。

>リンクスで書かれるようになってからいきいきとした文章で書かれているとおもいます

そうなんですか? 私も夜光花さんはデビュー作から好きだったんですが、しばらく読まない時期があって昨年頃からまた手に取るようになりました。リンクスからの本はどれも面白かったのでまた色々探してみようと思います。

過去小冊子のご紹介、ありがとうございました。
Lianhaさんのこういった丁寧な追記とやわらかな語り口のレビューが好きで以前からこっそりお伺いしてました。
この度のコメント、とても嬉しかったです。今後も楽しみに通わせて頂きます。

無題

こんにちはー
いつもブログ楽しみに読ませていただいております♪

>記事コメントの名前欄に入力を試みたところ、どうしても弾かれてしまうんですが
パソコンにまったく精通できないあたしですので・・・
なぜだか忍者にお聞きしておきますね。

夜光さんのデビュー作「月を抱いた」はあたしも心のバイブルです♪
でもそのごキャラ文庫、SHY・ラヴァーズとかいろいろ出されたので読んでみたのですが、「月に抱いた」を超えるほどの作品がでてこないなぁと思っていたのです。
デビュー作が良ければ良いほどそれを超えるのもまたたいへんなんでしょうね。
リンクスで「リアルライフゲーム」「忘れないでいてくれ」を読んだときは
「月」と同じくらい興奮し楽しめたのです~
三部作とかシリーズ作も多いかたですので、長編というのがむいていたんじゃないかなぁと思うのです。


>丁寧な追記とやわらかな語り口のレビューが好きで
おほめの言葉ありがとうございます。
あたしも下さんのブログはこっそりだいぶ前から読ませていただいているのです。
いい切り口と、冷静な観察点などなど見習いたいことは多々あるのですが、あたしの能力では無理です・・

コメントありがとうございましたー
勝手にリンク&TBいただきました。
これからもよろしくお願いいたします<(_ _)>

いま、ためしに

いま、ためしに下さんのお名前でコメントいれさせていただいたら
弾かれずに入力できました。

もしかしたらfc2との相性?
パソコンにも機械にもブログにも精通できませんので
原因ははっきりしませんが、とりあえず入力できたので、いつでもコメントくださいませね(笑)

ありがとうございました

Lianhaさんこんばんは、下です。お手間とらせてしまってすみません(汗)
今回もやっぱり入力できなくって、うちのPCの設定が何かマズイのかも??と思いました。精進いたします…。

>夜光さんのデビュー作「月を抱いた」はあたしも心のバイブルです♪
あの幼馴染み君の溺愛&執着っぷりがツボですv
麻生さんの挿絵にもすごく萌えました。受くんが終盤に電車で泣くシーンが好きなんですが、あの挿絵の表情もよかった~v

リンク&TB拙宅からも送信させて頂きました。
こちらこそ今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます♪

なんででしょう・・・

お名前の入力ができなくっても、ここでは下さんはlianhaということでいきましょう。
と前向きに考えてみました(笑)
あたしもパソコンとか、ブログの設定はおこさままかせなので・・・
また今度おこさまの機嫌のいいときに聞いときますね。

下さんも、「月を抱いた」には熱い想いを抱いてくれているようでお仲間がいてうれしいです、
>あの幼馴染み君の溺愛&執着っぷりがツボですv
あたしもーーーです!!
BL初期に読み始めたのですが、受けくんのせつなさとあの攻めくんの執着っぷりにほんとうに萌えた作品です。
いまでもふとした機会に読みなおし楽しんでおります。
麻生さんの挿絵もすごくよかったですよね。

あたしは最後の四コマ漫画で水をやってもやっても萎れていく花にたとえられた受け君がお話の根幹みたいで思わず笑ってしまいました(笑)

コメントありがとうございました。

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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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