愛の奴隷 (ガッシュ文庫) (文庫)
水原 とほる (著)
水名瀬雅良(イラスト)
(内容)
宏樹は久坂彰信が好きだ。もういつからかは分からない。彰信は久坂組四代目組長の長男だが、家を継ぐ気はないと言い普通の会社員をしている。無口で無愛想だが、足の不自由な宏樹が通うリハビリセンターの送迎もずっとしてくれている。そして週に数回、宏樹を抱く。友人でもないましてや恋人とも言えない関係を続けて十年以上。彰信の気持ちは見えないけれどこのまま続けばいいと思っていた。しかしある日、予期せぬ久坂組の跡目抗争に巻き込まれて…。
痛みがなく、すんなりと読める水原さんでした。
というか、痛みに対して耐性ができたせいで普通よりは痛みがあっても
気がつかない自分になっているのかもしれませんが・・・・(笑)
幼い時の小児麻痺発症し、
後遺症で右足に障害をもつために友達に苛められることもあり
学校生活に無理を感じていた宏樹。
同じように親の職業がヤクザということで周囲から浮いている存在だった
久坂彰信との出会いにより大きく変わっていく。
親の職業を継ぐことはないといいきって、まっとうな職業に彰信はつき
宏樹もそれなりの仕事についている。
ふたりは密やかに穏やかに生活し肉体関係を続けている。
傍から見ればまったくもって恋人同士のような関係なのだけど
宏樹も彰信もお互いが友人でもないましてや恋人とも言えないと思いこんでいる。
言葉が足りない?
それともお互いがお互いの愛の奴隷と認めれていない・・?
痛みがない分さらりと読めてしまいいまいち印象が薄い感じではなかったかと思われます。
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