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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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罪深き吐息さえも愛おしく (華藤 えれな)

罪深き吐息さえも愛おしく (ダリア文庫)
華藤 えれな (著)



(内容)


発展途上国や被災地で医療活動をする蓮見祐紀は、帰国中の数ヶ月間大学病院で働くことになる。そこには「神の手を持つ男」と評判の心臓外科医・志岐栄司がいた。歓迎会の席で教授と衝突するほど金や出世に興味がなく不器用なくせに、医師としての崇高な理想を熱心に語る蓮見に志岐は苛立ちを覚える。志岐は、偽りの恋と快楽で、純粋な蓮見を篭絡して彼の志を挫き、傷つけようと企むが―。



純情な受けくん蓮見の夢や希望に満ちた生き方に憧れながらも

反発していく攻め志岐

腹黒いというか、悪辣なやり方で蓮見の夢を壊し、恋心を弄ぶのですが

その根底に「神の手を持つ男」ともてはやされながらも満足できない不安があったようです。

最後に姉に生き方を考えるようにと諭され、反発を感じながらも会いに行きたいと願うのは 蓮見のいる小さな島でした。

胸に銃弾を抱えたまま生きる蓮見

口では志岐の心を受け取れないと言い切りながらも

暴力で志岐が傷つくかもしれないときは身をもって庇おうとしてしまい

銃弾によって死ぬかもしれないというその時

志岐の腕に抱かれて死ぬならそれでいと思ってしまう切ない恋のお話でした。


医者不足であえぐ僻地の島でなんで医者が島人に暴力を受けなきゃいけないんだろうとか

小さな島で医者ふたりもやとってくれるんだろうかとか

突っ込みどころは満載でしたが、

我が身よりも恋しい人を守りたいと

恋に殉じるせつな系のお話は好きです。



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Lianha
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女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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