ブライダル・ラバー (新書館ディアプラス文庫) (文庫)
玉木 ゆら (著)
南野ましろ(イラスト)
(内容)
ゲイの浅野は、フレンチレストラン「ボヌール」でウェディング部門を担当している。
けれど、ほとんど客は来ず、ホールスタッフの仕事をこなす日々。
しかも、人気シェフの四柳からほぼ毎日、からかい混じりのセクハラを受けている。
そんなある日、ずっと片想いをしてきた大学時代の先輩・青木が「結婚式を挙げたい」と店を訪ねてくる。ショックを受ける浅野だが!? 迷える大人たちのウェディング狂想曲。
玉木さんらしいほのぼのとした小説です。
南野さんのイラストも不思議感覚にマッチしていて
なんというか・・・南野さんの漫画の小説版を読んでいるような錯覚が(笑)
人間らしい感覚で主人公は常に悩んでいるのです。
叔父の経営するフレンチレストランでウェディング部門で働いている浅野ですけど
ほとんどお客がこないためホール部門の手伝いをする日々
やっと訪れたウェディング部門のお客さまは・・・・・
なんとずーと片思いをしていた先輩で・・・
と書くとちょっと深刻なんですけど、実に深刻じゃないです。
憧れていたというかずーーーと思い続けていた先輩が結婚しちゃうんですけど
そのショックより、先輩の彼女さんのうかない顔つきや
結婚式のプロデュースに意見が無いことが気にかかっております。
ウェディング部門担当者としては実に正しい行動でありますし、感覚であると思いますけど
恋している男の子としてそれは・・ちょっと間違えている思考なんじゃないでしょうか(笑)
まぁ陰に真摯に浅野に恋を伝えているシェフの影があるせいで
よけいに悲壮感が少なかったんでしょうけどね(笑)
と文句をたらたらと流しているわりに
こういうほのぼの甘甘小説も実は嫌いじゃないんです(笑)
最後はお決まりのハッピーエンドで片思いの先輩君よりは
現実に触れあえて語り合えるシェフくんとうまくいってちゃんちゃんです。
と言いたいのですが、この話には続きがあって~
恋を深めて体も深めていこうとするのですが
耳での知識はあっても、じっさいにそういう行為の経験のない浅野です。
なかなか受け入れれないことふたりともが空回りしてドつぼにはまっていくのですが
空回りしてもちゃんと周囲もわかってくれて、恋人の理解も深く
最後はちゃんとうまく・・・・(笑)
現実に疲れたあなた
こういうほのぼのに2時間浸ってみませんか?
ちなみに・・・
夏の祭典で南野先生が「反逆のルルーシュ」の同人誌を書かれていることに気が付きました。
ルルーシュと南野先生ということで若干違和感を感じましたのはあたしだけでしょうか?
でも、ためしに買った同人誌は・・南野ワールドの スザルルも悪くないと思えるというか
可愛いいルルーシュにちょっとやられそうでした・・・・(笑)
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