表紙の絵が奇麗なのと、梨園ということで初めて(と思う)購入した作家さんです
父に愛されないことをどこか当たり前と諦めの元で育ってきてしまった
笙吾です
義理の母もいい人ですが馴染めません
稽古や舞台のときだけは父に自分の存在を見てもらえる
せめてそれだけは自分の手からはなしたくないと必死で頑張って
赤い警告のランプ出している子供のお話だったと思います
幼馴染でもあり、従兄弟でもある和美の前だけは素の自分をさらけ出して
くつろぐことができておりまし
それだけで充分だからと必死になって頑張っている傷ついた心が本当に
切なかったです
実の父でなかったこととか、
父と叔父の確執とか
叔父と思っていた存在が本当は父親であるとか
いいエピソードがいっぱい詰まっていって楽しい時間が過ごせたのですが
惜しむらくは、顔の書き分けができていないのと、雰囲気が似すぎているのでどういう関係なのか掴みにくいときがありました
いとこ同士であったり、濃い血縁関係であったりしてしている設定ではありますが
もう少し書き分けができていれば楽しめたと言うか
笙吾の切なさが充分に伝わったのじゃないかなぁと言うのが感想です
シグナルレッドベイビー (ビーボーイコミックス) (コミック)
北上 れん (著)
(内容)
笙吾と和美は、歌舞伎の世界で全てを共にしてきた幼馴染――――だった。父との疎遠ゆえに「自分は人に愛されない」と思い続けた笙吾。でも和美だけは違う。いつも傍にいた。我侭で強気でも笑ってくれた……出生の秘密が笙吾を揺るがすまでは。激しい愛が無垢で頑なな蕾を”華”開かせる――
梨園愛・開幕、甘い描き下ろし付。
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