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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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恋罪の傷痕 (洸)

恋罪の傷痕 (ルナノベルズ) [新書]
洸 (著)
あじみね 朔生 (イラスト)




(あらすじ)

弁護士の椎奈には、仕事帰りに足繁く通う店がある。目的は、うまい酒とうまい料理―そして寡黙な店主の卯月。彼の端正な顔立ちや影のある鋭さに、もうずっと惹かれていた。ただ顔を見られるだけでいい、そう思っていた椎奈だったが、偶然卯月の秘めた優しさに触れ、もっと彼を深く知りたい、少しでも特別な人間になりたいと想いが募っていく。だが、怪しげな連中が卯月の身辺をうろつき始めたことから、椎奈は彼が昔、名の通ったヤクザだったと知り…。


いつもコメントをくださっているさなえさんから強奪いただいた本です。

洸さんの本は切ない受けのお話がすきですので

今回もひっそりと片思いしている受けのお話かたと思ってましたが

期待はあっさりと裏切られました(笑)

弁護士の椎奈には仕事の帰りに足しげく通う店があるのです。

カウンターだけしかない小さなお店ですがおいしいお酒と料理が出てくるお店なんです。

そして椎奈が心だけでひっとりと見つめている店主がいるのですが

この店主卯月というのが実に良い男なのです!!

訪れた客に「いらっしゃいませ」の言葉もない代わりに

軽くうなずくだけ。

それでいていつものお酒を注文したら、疲れた顔をしているときは酒より食べ物をと

さりげなく小鉢をだしてくれるのです。

幼少のころに読んだ漫画の影響で「男は寡黙なバーテンダー」が

萌えの中心にあるせいか

こういう口先だけの言葉より誠実な想いを態度で示してくれる男前に弱いのです・・(笑)

卯月は過去の出来事のせいで

自分の恋心のせいで愛する大切な人を失ってしまったという傷痕をもっているので

椎奈に魅かれたことまで全部避けていこうとしまいますが

この椎奈が職業は弁護士なんですが、乙女と言うか空気読めないというか

無謀で無鉄砲で・・でも可愛い人です(笑)

こういう椎奈だからこそ、

恋罪という傷痕に深く傷つきとらわれていた男を救うことができたのかなぁ

でも、自分の周辺にいたら・・ちょっと傍迷惑なかたかも(笑)




これをもしBLCDにするとしたら・・・

卯月にはぜひ若いころの高倉健にしていただきたい(笑)

さなえさん今回も良い妄想に浸れる一冊ありがとうございました!


拍手[2回]

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身代わりの蜜月 (秋山 みち花)

身代わりの蜜月 (クロスノベルス) (単行本)
秋山 みち花 (著)
六芦 かえで (イラスト)




(あらすじ)

愛してはいけない人に抱かれてしまった

「復讐の掟に従い、相応の罰を受けてもらう」
留学生の凪は自身の起こした事故で、マフィアのボス・レオニードを失明させてしまう。
だが、組織に捕らわれた凪の前に現れたレオニードは、凪を恋人と間違い、優しく抱き寄せてきた。
誤解されたまま偽りの恋人を演じる自分に惜しみない愛情をくれる彼に、次第に惹かれてしまう凪。
そして迎えた初めての夜。
凪は拓かれる痛みを堪え、ただレオニードに縋りつくしかできなかった。
抱かれている時だけは彼は自分だけのもの。
そんな儚い幸せを感じてしまい……。



本屋さんで立ち読みして、

六芦さんの可愛い絵柄とあらすじに魅かれて購入

コミコミさんで小冊子つきということなので、

他の本とまとめていたので

発売日よりずいぶん遅くの感想です。



自分の運転が原因で目を見えなくしてしまった人はマフィアのボスでした。

部下のエミリオに連れてこられた凪をレオニードは自分が目にかけていたピアニストの渚と

勘違いして優しく接してきます。

渚と間違われたまま恋に落ちる凪(なぎ)

レオニードを愛すれば愛するほど、そのことが苦しくてたまらなくなります。

もしかしたら目が見えるようになれば

この儚い幸福は消えてしまう・・・

そうわかっていたからこそ、凪はレオニードに心も身体も捧げてしまうのです。

そしてついに運命は凪にレオニードとの別れを突きつけてきます・・・

レオニードの手術の日がきまったのです・・・

やがて眼が見えるようになったレオニードは渚の姿を認め抱きしめますが

凪には目もくれようとはしません。

これでほんとうに終わるとレオニードのもとから離れる凪の姿と気持ちは

切なくって涙うるうるです。


と、まったくもってはっきりいってどこのハーレクインロマンスですかというような内容です。

たまたま性別が男×男であっただけです~

でも、こういう王道ハーレクイン風もせつない場面が好みなら萌えるのでした(笑)

小冊子もどこまでもハーレクインでした。

まぁ嫌いでないんでいいです(笑)




コメントレスです♪

まひるさん

いえいえいえ、大した気遣いはできないあたしなので・・
ちゃんと写真は綺麗にとれとか、
ちゃんとUPしろとか言ってくださってもいいんですよー(笑)
ご訪問・コメントありがとうございます。
同じBLを愛する者同士、いつでもご遠慮なく萌えていきましょうね♪
コメントありがとうございました!

拍手[1回]

恋愛深度 (浅見 茉莉)


恋愛深度 (ルナノベルズ) (新書)
 浅見 茉莉 (著)
実相寺 紫子 (イラスト)




(あらすじ)

足を怪我して以来、一流モデルの座から転落し、愛人まがいのことまでして自身を売り込むしかなくなっていた七生。だが、そんな生活にも嫌気がさし、自暴自棄になりかけていたとき、ある一冊の写真集と出逢う。―この男に、自分を撮ってもらいたい。彼ならきっともう一度、脚光を浴びるような写真が撮れるはずだ。だが、その男はすべての依頼を断り続けていて、もちろん七生の頼みも聞こうとしない。自身の身体を使い、誘惑しようとする七生だったが…。
昨日のルナノベルズの小冊子を読んで

思いがけずに けっこうな内容の濃さだったことに遅まきながら気がついたので
 
以前から内容が気になっていたこの本を購入してきました。

思いがけずによかったです!



一流モデルとして活躍していた七生でしたが、撮影中の事故で足をけがしてしまい

ファッションモデルとしての道は閉ざされ、

愛人まがいのことまでしてモデルの仕事にしがみついておりましたが

モデルとしての自分ではなく肉体だけに執着する画家との生活に嫌気がさし

そこを飛び出してしまいます。

そんな七生に提示された仕事は

素晴らしいメイルヌード(男性ヌード)の写真集を出版しその後は風景写真しか仕事をしない

飛鷹に写真を撮ってもらうことでした。

思い切ってその隠遁生活を送っているカメラマンのところに押しかけるものの

彼はまるで七生の写真を撮ろうという気はありません。

が・・・それだけでは諦めきれない七生も懸命に自分の魅力をアピールし

自分の身体をつかってまでカメラマンである飛鷹に襲い受けしちゃうんですが

今一歩というか全然モデルとしては受け入れてくれません。


押しかけ同居をするようになり、

飛鷹の優しくて人間味のある魅力に魅かれていく七生。

傷ついた兎の治療をしてやり、寒い夜には毛布をかけてやる優しさに魅了され

どうしようもなく魅かれていくのですが

飛鷹の閉ざされた部屋には最後のモデルとの写真が壁一面に飾られており

愛情にあふれたその写真みて

飛鷹の心は自分にはなく、

いまはもう事故で逝ってしまった彼を愛しているということに打ちのめされたまま

最後の思い出に飛鷹と一夜過ごすのです。

別れの言葉を平然とすることはできないから

彼を買い物に追い立ててあわただしく家を出ていく七生がほんとうに切なくて

悲しかったです。


最後とうとう飛鷹のなかで氷のかけらとなっていたものが溶けて

七生の写真を撮るようになるのですが

今までツンツンしていた部分が全部デレデレの甘甘でよかったです♪

ちょっと切なくて泣きたくて、でも甘い部分を楽しみたい方いかがでしょうか(笑)?



コメントレスです♪

ゆうみさん

海一歩隔てているだけで小冊子まだ届いていないとのこと
待つ楽しみもいいものですが、じれったいですよね
こういうときは本当にお江戸に住んでみたいと思いますよねぇ。
ゆうみさんお勧めの可南さんよかったですよー
相変わらず恥ずかしげもなくのろけている荘志でした(笑)


lisaさん

良くできた小冊子と言うか値段以上だったのでほんとうに嬉しかったです。
>ファンを裏切らなくて劇甘仕様で
うんうん激しく同意いたします(笑)


まひるさん

はじめまして!
申し込み忘れていて、
あとからお気に入りの漫画家さんのことを知った時のショックの大きさは
すごくすごくよくわかります。
あたしもそういう思いを何度もしておりますが、
周囲の方々に甘えさせてもらい、助けてもらったこと多々ありますので
こんなピンボケ写真では。。。と思っていたのですが
楽しんでいただけてよかったです。
もし、ちゃんとしたデーターがご入用でしたらまたご連絡くださいませ<(_ _)>

拍手[3回]

ブラザーコンプレックス (洸)

ブラザーコンプレックス (ショコラノベルス) [新書]
洸 (著)
紺野 けい子 (イラスト)



(あらすじ)

大好きだった義兄・中原悠生が突如姿を消して四年。心に傷を抱えながら淡々と大学生活を過ごしていた海斗は、ある日偶然、悠生がホストクラブで働いていたことを知る。思わぬ再会に胸震わせる海斗だったが、そこにかつての優しい義兄の姿は無かった。自分へのひどく冷たい態度に戸惑いながらも、悠生の傍にいたいと願った海斗は無理やり同じ店のボーイとして働き始めるのだが…。
昨日のお買い物の感想はどうなったんですかと

自分で自分に突っ込みをいれながら感想をあげることにしました。

だって・・・ ひさびさの紺野さんの挿絵が嬉しかったんですもの(笑)




と言うことで今日は挿絵買いで購入したもののけっこう壺にはまったし

切ない一途な弟くんが可愛くて萌えたというお話です。

こういうクリテイカルヒットな本に出会えるのってすごく嬉しいし楽しいです。


幼いころ母をなくし、仕事に忙しい父との生活に孤独を感じていた海斗

その孤独を癒し、十分に愛を満たしてくれたのは

新しい母と、その連れ子である悠生だった。

悠生は勉強もできて、スポーツも万能

優しいうえに正義感も強く、

誰からも好かれる性格で海斗の自慢でありあこがれであった。

そんな兄が大学進学とともに家を出、

大学生活もまだ途中のときに姿を消してしまう。

突然の兄の出奔に痛手をうけ、

それでも日々生きてきた海斗がある日夜の街で見かけた男は・・・

ホストとなって生きている兄だった。

ホストクラブで再会に喜ぶ海斗だったが

兄の対応は冷たく・・・・


それでも兄に必死に問いかける海斗にホストクラブのナンバーツーでもある雅也が

手を差し伸べてくれ

ボーイのバイトとして働くようになるのです。

美系の兄のホストと可愛い系のボーイとして

店的にもけっこうな人気者として働いてはいたが

相変わらず冷たい兄悠生だったが

顧客にこわれて、兄弟での中の良いふりはしてくれる。

その時だけの優しさにすがりつく海斗がすごくいじらしいのです。


兄が風邪をひいて倒れた時に看病しにいくのですが

最後は逆に風邪をひいて看病される海斗ですが

鬼畜にも兄は寝込んでいる弟の横で毎晩違う彼氏と寝ていたり

その彼氏の一人に看病させちゃうんですが

その冷たさの裏に潜んだ兄の孤独と言うか、癒されないものがあるんですよね。


血のつながりがないことをしきりに兄悠生に強調され

不安になる海斗

兄と店で「兄弟ごっこ」するだけの関係ではいやだ。

それ以上のつながりがほしいと心の底から渇望し

兄の誘いに乗り身体の関係をもつのです。

一夜の関係の後、

もう兄弟でもなんでもなくたんなるセフレになってしまったことに気づく海斗に

さらに追い打ちをかけるように

母が様子のおかしかった海斗を問い詰めるために悠生のもとを訪れていたのです。

そのときに母の浮気により悠生が生まれき

離婚となるのですが、

そのことが原因で実の親子とはいえ関係はぎくしゃくしたままだったのですが

海斗とともに過ごすことで関係は改善されていたのです。

でもそこで一途受け海斗くんは勘違いというか、誤解に曲解を重ねて

自分と言う存在がいたから、母と悠生はきちんと会話をせぬまま時間を過ごしてきた。

悠生にとって邪魔者でしかなかった・・・

消えなきゃいけないのは悠生じゃなく自分だと思い詰めて

プチ家出を決行しようとしちゃうんです・・・・・


お話もちょっと天然ではありましたが

一途な受けがどこまでも真摯に兄を想うとこなんてほんとうに美味しくいただかせてもらいました。

特に紺野さんの挿絵の兄がいいのですー♪

ちょい悪ホストで心に疵をもった男の暗さとエロさを120%放出してくれております。

この挿絵だけでも堪能できました。

↓挿絵をちょっと載せてみました。

堪能なさりたい方はどうぞー♪



コメントレスです♪
 lisaさん
サーテイワントリプル仲間ですね(笑)
体重の増加を畏れつつ、
でもあのアメリカンテイストのポップな甘さに引き付けられてしまいます~
朝丘さんはコバルトで書いているときからちょっと注目してた作家さんなんです。
もちろんペーパー付きというのも魅力的でしたし(笑)
愛てんこもりでしたらまたご報告させていただきますね。
コメントありがとうございました!

ゆうみさん
シンクロっしているかのようにいつも購入本が一致しておりますよねー♪
好みと萌えがお友達してくださるのはうれしいです♪
そうそう・・コミコミさんでは送料を合わせなきゃもったいないんで
つい他の本を抱き込んで注文しちゃうんで、
待つというのを楽しまなきゃいけないんですよね。
待ての「華藤さんの新刊」もちろん買うつもりです(笑)
コメントありがとうございました!

他にもぽちぽち拍手ありがとうございました。
パソコンに精通ができない人間ですので
他のかたのようにお礼のお言葉を拍手コメントに入れたいと思いながらも
方法がわかりません・・・
けれど、心の底から感謝はしておりますので
また気長にお付き合いくださいませ。

拍手[5回]

青龍の甘い罠 (朝宮 千雪)

青龍の甘い罠 (ショコラノベルス・ハイパー) (新書)
朝宮 千雪 (著)
麻生 三ツ晃 (イラスト)




(あらすじ)

義父の医療ミスを代わったことですべてを失った宮西透は、絶望し自ら命を断とうと人気のない埠頭へ足を踏み入れた。しかしそこで若頭と呼ばれる五十嵐勝悟 を庇って若い男が撃たれるのを見てしまう。彼を見殺しにはできず治療する一方で死への願望を捨てきれない透に、五十嵐が「殺してやろうか?」と持ちかけて くる。その交換条件は体を差し出すこと。どうせ死ぬ身だと透は好きにさせるが──。



初読み作家さんです。
あらすじと挿絵の美しさに魅かれて購入いたしました。

このあいだまで義父によって医者になれたことに感謝して
良い医者であろうとがんばっていた透ですが
運命って明日は保証してくれません。

義父の医療ミスを押しつけられ、
実の母には誤解されたまま見捨てられ
義弟には強姦されちゃいそうになります。

もう心も体もボロボロになって
最後の場所を探してさまよっていた透が見たものは
映画の場面のようなヤクザの抗争だった。

圧倒的な存在感のあるその男に魅入られていた透だが、
その男をかばうように撃たれた男を見た瞬間、
自分の身も顧みずその抗争の場所に行き止血し救急医療を施してしまいます。

救急車は呼ばない代わりにその男を処置しろと言われ
自らは死を願いながら、
けがをしたシンジには生きろと願うその
矛盾に迷いながらも処置をしていく透


透はシンジに処置をほどこしたあとで
自らは最後の場所を選ぶために立ち上がる。

その破壊願望をみすかされたかのように五十嵐の
「殺してやろうか?」
という言葉にすがりつく透

「交渉成立だな・・ついてこい」という台詞に萌えました。



そのあとはテンプレ通りと言いますか、
捨てるならと無理やりやられちゃって、
いつのまにか小さな診療所を用意してもらって
自分を陥れた義父や弟にはそれなりの報いを味あわせてもらって
アマアマラブラブのふたりに成熟しちゃってました。

破たんのないストーリーはある意味安心して読める作品ですし
なにより背中の刺青の挿絵が美しいです。

挿絵に一家言をもってらっしゃるMさん
これはいかがでしょうか?
とちょっとささやかしてください(笑)









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HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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