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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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極道の犬(秋山みち花)

極道の犬 (CROSS NOVELS) (単行本)
秋山 みち花 (著)
ヤマダサクラコ(イラスト)



(内容)

■商品の内容 


[要旨]
「俺の身体は、おまえのものだ」若くして組を継いだ怜史の傍らに常に侍る男・門倉。犬のように忠実に仕える男と怜史の関係が対等になるのは、ベッドの中だけだった。沈着な男の、骨まで喰らいつくそうとするかのような愛撫に乱れながらも、怜史にとってこのセックスは、門倉の忠節に対する餌でしかなかった。しかし、組長継承に異を唱える輩に怜史が命を狙われた時、初めて犬は命令に背いた。自分を護るために―。



初読み作家さんですが、イラストがあのヤマダサクラコさんです

美貌で麗しいと、作家さんも設定されている 怜史 を

実に美しく男らしく、骨太な感じに描かれていています

好みです・・・(笑)

門倉 は高校のときに美しい少年怜史に一目で恋をしてしまうのですが

少年はやくざの世界に身を投じようとしているため

彼の恋心をわかっていても受け取ることができません

これから進む茨の道(極道)の世界に門倉を引き込もうとするのも抵抗があり

恋がかなったとしても終わる時が怖くて素直に恋心を現すこともできません

でも、門倉を離したくはない・・・

その思いのたけを彼はこう表します

「俺の犬になって一生そばにいろ」・・・と

強い口調でとんでもない言葉を発しながら怜史の目は何かにすがるような

必死に助けを求めるかのようなのでした

犬になることを承知し、極道になることはなくても

ボディガードとして、常に寄り添い、ときには怜史を手中に入れその体を

思う存分に堪能する毎日でした

だが、ある事件とともに怜史を守りきれなくなってしまい・・・






門倉の攻め視点で描かれているので、怜史のこういうせつない恋心と

ひとりで極道の道に進む不安と焦燥とかがなかなか伝わってきません・・(笑)

受け視点で読もうとしてしまう癖があるので、なかなか素直にお話しに入れなかったのです


受け視点から書いていただいて、なぜ極道になろうと決心したのか

門倉への幼い恋心がどうやって大人の愛に変身していき

離れたくないと思っているか書かれていたら本当にあたしの萌えだったかもです


でも、挿絵効果もあり最後まで楽しく読み進めることができました

これから要チェックな作家さんになりそうです





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密やかな欲望(洸)

なぜでしょうか・・・・

BL×B.L.People のリンクが消えています・・・

あたしだけ???

うーん、「謎じゃ謎じゃ」といいたい気持ちです

どなたか原因わかりませんか? 

 ↑自分の力では解明できそうにないです・・・






密やかな欲望 (ガッシュ文庫) (文庫)
洸 (著)

(内容)

「お前、意外といい奴だったんだな」この男の笑顔は、心臓に悪い…。東間は不機嫌な顔でメガネを押さえた。自分にはないものを持っている彼がずっと苦手だった。―精悍で男らしい容姿、仕事ができて頼れる男。嫌味なくらい完璧なその同僚・鷹見と、男性と化粧品の宣伝広告を共同企画することになった東間。仕事を共にするうちに、東間は全く違う価値観を持つ鷹見に惹かれていく。けれど、残酷な結末を迎えた初恋の記憶が、東間を臆病にして…。欲望が溢れだす、二度目の恋。


 はじめての恋の傷が大きくて、過去の戸惑いが強すぎて

鷹見にあこがれ、好意を持ち始めますが、どうしても素直に気持ちを伝えることができません

男同士ということにこだわりを持たず、自分に告白してきた同僚にすら好意を持つことができるぐらいいい男なんですが

いい男であればあるほど、過去の自分が思い起こされ近ずくことにためらいを感じてしまいます・・・

中学生の時に友人たちのようにかわいい女の子に好意をもてず

父親の友人に好意を持ってしまい、キスをせがみ肉体関係をもつのですが

何となく感じた不安感を母に告白してしまい、父とその友人の関係を壊してしまったことがあるのです

肉欲を覚えてしまい、それにおぼれた自分というものの自覚があるせいか

余計に罪の意識となって心の傷となり

誰とも愛し合わない

心を許さないと思い詰めたまま生きていくことを決心しているのですが

なぜか、心は裏切り鷹見魅かれていくのです

 思春期のあの特有の年代がキスをせがんだからと言って、それを与えてしまうくらいなら許しましょうが(どっか価値観が腐っているかもw)

肉体関係と不倫行為にまで巻き込んでしまうのはいかがなもんでしょう・・

そういうあほな大人に振り回されて、やさしいふれあいとか 恋に近づくことにすら許されないほどのことはいくらあたしでもなんだかなぁという気持ちです

振り回されたあげく、何年もたってストーカーのごとくの出来事で再び傷つけられるのですが

鷹見の慰めと温かさをもって、そういう過去に決別をつけてあらたに

生きていこうとしていくお話です

鷹見みたいないい男に出会えた幸福大切にしてねという気持ちです


リーマンラブを堪能なさりたい方いかがでしょうかw?




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ありす白書(五百香 ノエル)



ありす白書 (新書館ディアプラス文庫 182) (文庫)
五百香 ノエル (著)
小鳩めばる (イラスト)


本の内容



誰からも相手にされないダサダサな僕・ユキルと、超美人で超イイ性格をした双子の妹・ミユキは、大学の研究室で圧倒的な存在感を持つ男・犬走に出会う。ほどなくミユキと犬走はつきあいだし、僕はショックを受けている自分に気づく。でも、意識しないようにしても、彼に目を奪われて―。そんなある日、犬走から「俺を好きだろう?」なんて言われてしまい!?野獣×臆病王子のメルティ・ラブ、H増量でお届け。

 
 自分の魅力に気がつかないユキルは陰気で気弱で自分の殻にとじこもりがち
鬼畜王子様(犬走)は最初女王様(ミユキ)の魅力の影で身を潜めている王子様(ユキル)のことを気にもかけていなかったのに
王女様といたしてる最中に偶然出くわした王子様の目の魅力に気がついてしまいました・・・・

五百香さん・・・・
色々な引き出しを持たれているかたなんでしょうね

ドシリアスからコメディまで幅が広いです(笑)

昔懐かしいどじで、自分に自信がない少女マンガ王道のような小説棚ーと思って読んでいましたが
王子様は・・・・実は鬼畜でした(笑)

しないからといいながら、無理やり性的な喜びを教え込んで意識も自覚もないままいたしてるし(笑)

伯父様のお葬式だと言うのに車の中で(以下自粛

ゴウイング・マイ・ウエイといいましょうか・・

強引に自分の道を突き進むといいましょうか(笑)

鬼畜な王子様がなかなか魅力的でした




「可愛いぜ、食べてやる」


でも、実際に食べているのは気弱な王子様では(笑)

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遺産相続人(石原ひな子 )

 遺産相続人 (ショコラノベルス HYPER) (単行本)
石原 ひな子 (著)
実相寺紫子 (イラスト)
         


●あらすじ●

 四条グループ会長の秘書を務める瀬田夏生は、死の近い四条の希望で大学生の保科淳之介に接触した。
天涯孤独の保科は四条がかつて関係を持った女の息子で、四条の唯一の実子である可能性が高い。
だが攻撃的で自信に満ちた若い獣のような保科は、四条家に入ることはもちろん、親子鑑定すら拒否。
莫大な財産もいらないと言い切り、追い払うためなのか瀬田に身体さえ要求する。
恩義ある四条の願いを叶えるため、瀬田は保科に抱かれ、保科を四条家に相応しい男に仕立て上げようとするが―。
傷つけあい迷走する切ない恋の軌跡。



 慣れた奇麗な文章でしたので、他にも作品があるのかなと思っていたら
これがまだ、2作目ということでした

攻めの保科はイマドキの若者でつねに語尾上げ口調です
これは・・・と思っていましたが
瀬田に人間として、大人として、社会人として教育(躾?・調教?)されていくことにより、すごくいい男に変身していきます

瀬田は生まれたときから母親に捨てられていて、それが常に彼の傷として存在しています
その瀬田の人間性を認めて、四条の希望を叶えるために保科に体を与えることすら厭いません

ある意味必要とされることが、瀬田にとって、もすごく重要なんです
そこらあたりのマイナス思考がなんとなくアタシの萌えなんです(笑)


 うまくまとまってからも、四条の跡継ぎと決まった保科のために
自分の存在がよくないという建前と、
両親にすら疎まれて育った過去の傷があるために瀬田は、自分自身を容易に幸せにできません。
保科に切り捨てられることが怖くて、自分から瀬田を捨てようとしまいます

保科に強引に押して押して押し捲られることが
マイナス思考に陥りやすい瀬田には必要なことなんでしょうね

あんまり買わないレーベルでしたが
実相寺紫子さんのイラストがあんまりきれいだったのと
あらすじがあたしの萌えだったので購入してみましたが
2時間充分に楽しませていただきました

源氏物語で、彼を自分の好みの男に育て上げるのが好きな方いかがでしょうか?
切なさも充分に堪能できます(笑)


注:後から読み直していたらなんか違和感が・・・
  と思っていたら攻めと受けの名前が間違っていました・・・
  あほです
  読まれた方混乱された方もしいらしたらすいません・・・

  ご指摘くださいませ




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檻ーおりー(烏城 あきら)




檻-おり- (キャラ文庫 う 1-3) (文庫)
烏城 あきら (著), 今 市子 (イラスト)

商品の詳細

文庫: 221ページ
出版社: 徳間書店 (2007/11/27)
言語 日本語
ISBN-10: 4199004610
ISBN-13: 978-4199004612
発売日: 2007/11/27


<あらすじ>

封印されたあの庭には、決して入ってはいけない―。幼い頃から憧れていた、優しい従兄の宗司と同居することになった稔。けれど、日毎に募る仄暗い想いを持て余した稔は、ある夜禁断の庭へ足を踏み入れてしまう。ところが、庭の茶屋で自慰に耽る稔を目撃した宗司は、様子が一変!!「なぜここにいる」と猛々しく稔を抱いてきた!!宗司の激情に、稔は歓喜と恍惚の中で陵辱されるが。



巷で評判の「許可書を」シリーズの作家さんだそうです
そうですと言うのは・・・実は読んでいないため(笑)
初読み作家さんです

静謐な文章に今市子さんの繊細な絵柄がマッチングしております

父親を亡くし、塑像という世界をもすて、母の介護をしながら生活しております 稔

自身の性癖に恐ろしい罪の意識を抱え、それをさらされることに
怯えの心を持ちながら、塑像の世界のみにその欲望を吐き出していたが
講師にそのことを見破られ、肉体関係を結ぶ

それを清算するために母の介護と言う名の下に塑像の世界を捨ててしまい
何気なく日常を過ごしていた彼の元にある日静かに波紋が投げられる・・

母の義理の姉が訪れて、病身の母を気遣い、また自身の仕事の手伝いも欲しいため稔共々実家に帰ってこないかと提案される


そして稔は運命の恋の相手 宗司と出会い、家と言う因縁を抱えて
巻き込まれ愛憎の世界で自分と宗司の世界を確かめ合い深めていく・・

壊れた人々の悲しい寄り添いを愛と呼ぶことの究極は閉ざされた世界でしかありませんが、逆に不思議な暖かさに満ち溢れています

お互いが罪の意識を持ちながら
お互いのために許し会うことが彼らの安息なら
開かれた光に満ちたものだけが幸福では無いとそう思わしてくれる一冊です



稔が宗司の欲望を眼で確かめたいと懇願したとき・・
宗司は赤い紐で括られた稔の手の中に自分自身を確かめさせる

見せて欲しいのにと懇願しながら手の中の感触に喜びを感じる稔

「封印された禁忌の茶室は情欲に溺れた、二匹の獣を放つ檻」










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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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