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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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禁忌を抱く双つの手 (藍生 有)

禁忌を抱く双つの手 (白泉社花丸文庫BLACK) (文庫)
藍生 有 (著)
鵺 (イラスト)



(あらすじ)

戸川多希は大手食品メーカーに勤務する、ごく普通のサラリーマン。親の転勤と入れ替わるように5年振りで実家へ戻ってきた多希は、義理の弟である高校生の双子、理と覚の3人で暮らすことになった。ある日、多希は満員電車で男に痴漢されて悦び喘ぐ姿を弟に目撃されてしまう。痴漢相手に乱れたことに怒った双子は、それから多希を毎日のように犯す。ベッドで、バスルームで、さらには電車内で嬲られるうち、多希の心に“被虐の悦び”が目覚めていく。しかし相手は義理の弟でもある双子。はたして3人の禁忌は、どんな結末を迎えるのか…。



花丸セレクション2010を手に入れるために購入した一冊です。

表紙からして3人でP??

と思わせるものでしたが、エロエロしくはない表紙ですので

あんまり期待せずに購入いたしました。

が!!

期待に反して内容はよかったです~





幼いころから父という存在が不在だったためか

性欲は女性より男性に感じる自分に違和感があった多希

母の結婚により新しい父親と言う存在と可愛い双子の弟ができましたが

そういう自分に影のようなものを感じなじめないまま遠く離れた地で生活をしておりました。

父の転勤と自分の転勤があり家に帰ることになった多希ですが

満員電車のなかで痴漢にあい、いやだと思いながら

隠された性癖がばれたのかと恐れつつ

なぜか隠れた歓びを感じておりましたが

ある日痴漢にあい歓んでいる姿を双子の弟に見られます。


義理の双子の兄弟たちにされるあんなことやこんなこと

もう最初から最後までエロエロしくてよかったです。

二人ががりで痴漢にされたあんなことやこんなことを細かく聞き出しながら

痴漢以上に無体なことされちゃうんですが・・

まぁ根底に愛があるので3P強姦?でも許せちゃうのがBLマジックかもしれませんね。

剃毛プレイやら満員電車の中での二人がかりでの痴漢プレイやら

公園での全裸に剥かれて羞恥プレイやらもうありとあらゆる無体なことされちゃって

肝心のお話がつかみにくいとこもありましたが

根底には双子同士の強烈な同志のような感覚と

ふたりに愛情を完成させるために兄の存在が必要だったということですよ(たぶん



一棒一穴主義というか一夫一夫せいのお話が好きだったんですけど

これからはもしかしたら3人のお話に萌えるかもしれない予感(笑)



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そして蝶は花と燃ゆ (犬飼 のの)

そして蝶は花と燃ゆ (プラチナ文庫) (文庫)
犬飼 のの (著)
Ciel (イラスト)

(内容)

鳳城組組長の息子・桐弥は、カタギの高校生でありながら、天才的な博徒だった。若頭補佐・雨柳の仮初めの妻として、女装して賭博の女胴師を演じる桐弥。だが、極道見習いの水無月にほのかな恋心を抱く彼を、雨柳は許さなかった。「俺が極道である限り、お前を放しはしない」幼少の頃から兄のように慕っていた雨柳が、危うい色香を放つ桐弥に、修羅の如き執着と情欲の焔を燃え上がらせる。さらに組長襲撃事件が起こり、跡目争いも勃発する中、その独占欲と愛欲に惑う桐弥は―。




以前シャレードからデビューされた方です。

同人でも、「宝石姫」として活躍されていたこの方ですが

実は「ヒカルの碁」が好きだったのでずいぶん集めさせていただきました(笑)

最近は同人活動も控えめにということでしたので

商業に力をいれていくということで期待してよろしいでしょうか?(笑)

デビュー作は近未来ものの遊郭物でした

正直言って挿絵はこっちの方のほうが好みなんですけど~

     ↓ デビュー作「 蝶よりも華よりも」

   二見シャレード文庫) (文庫)
   犬飼 のの (著)
   彩 (イラスト)

彩さんと犬飼さんは共同でHPをもって活躍されているせいか

お互いの世界観をよく理解し合っているような気がするです。

できましたら次作は彩さんとでお願いいたしますと言いたいです。

ということで本編の感想です。

跡目争いと主人公の高校生がカタギからヤクザへと覚悟を決めていくお話です。

カタギだとか博徒だとか出てくるんですけど

時代ものではなく現代のもののようです。

いまどきこういう世界もあるんだーという感覚もあります。

そしてヤクザとして生きる決心を固めていく途中で

少年は幼い初恋を捨てて

自分が生きていくためにふさわしい人間を無意識に選び出し

その選んだ人間を支えていくようになります。

プラチナらしいようなららしくないような・・・

あの夏目雅子さんの出演された映画のワンシーン

「なめたらあかんぜよ!!」を思い出しながら読ませていただきました。


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恋するピアニスト (絢谷 りつこ )

恋するピアニスト (新書館ディアプラス文庫 228) (文庫)
 絢谷 りつこ (著)
あさと えいり (イラスト)
 
(内容)
 
若手ピアニストの一史(かずし)には忘れられない男がいる。高校時代に出場したコンクールで、フォーレの『夢のあとに』を弾いた曽我倭(そが やまと)――。あれから八年、一史は街のピアノ弾きとなっていた曽我をついに見つけ出した。だが曽我は「あの曲を弾いて欲しい」というリクエストを断り、突然一史に口づけた。少年期のトラウマにより、肌の触れ合いに怯える一史だったが……? ピアニスト同士、再会から始まる不器用で優しい恋物語。

デイアプラスだからと 安心して買ったのですけれど

なんとなく自分の中の萌えと波長が合わない・・作品でした。

若手のピアニストの一史には忘れられないピアニストがいた。

それは高校の時のコンクールで出会った曽我倭だった。

彼の弾いた曲が忘れられなくて

ほとんど魅入られたかのように彼の弾いたあの曲をもう一度聞きたくて探していた彼は

八年後街のピアノ弾きになっていた彼と出会う。


彼に恋しているように、彼のピアノにも恋していた・・

けれど彼と触れ合うことは怖かった。

なぜなら一史には過去恩師ともいうべき人に

口先で丸めこまれだまされるかのように抱かれていた過去があって

人と接触することに嫌悪をかんじるようになっていて・・


設定自体はすごくよくて、萌え萌えだったのですけど

盛り込み過ぎてなにもかもが中途半端な感じがいなめないというか

掘り込めていない感じがして

なんか消化不良でした・・・

うーん

次作に期待で


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パーフェクトな相棒 (洸)

 

パーフェクトな相棒 (キャラ文庫) (文庫)
洸 (著)
亜樹良のりかず (イラスト)
 
(内容)

ボストン市警殺人課の刑事でコンビを組む、冷静沈着なケンと熱血漢のマーク。ある殺人事件を任されていた二人は、容疑者として上がったギャンググループを追っていた。しかし、マークの行き過ぎた捜査から彼らの怒りを買い、ケンが報復を受けてしまった。 自責の念にかられるマークと、平静を装うケンに微妙な距離が…。さらに、二人しか知らない極秘の捜査情報がなぜか犯人側に漏れ彼らの間に溝が――。 単独で犯人の足取りを追うケンは、この事件が単なる殺人事件ではなくもっと大きな組織が絡んでいることを突き止めるが、逆に拉致される。マークはケンを捜すうち、裏でその組織と通じている人物を突き止めるが…。
キャラのフェアで手に入れた一冊です。

最初であった時は、

水と油のように違った部分がどうしても相容れなかったふたりだったんですけど

コンビを組んで事件を捜査していくうちに徐々にライバルだけど相棒としてよい関係を重ねていくのです。

熱血漢のマークの行き過ぎた捜査のせいでケンが報復をうけてしまうことに・・・

自責の念に駆られるマーク

男として、刑事としてのプライドで平静を装うケン

ここらあたりの二人のやり取りとかなかなかスピードがある文体でおもしろかったです。

自責の念だけでなく恋心抱いていたマークが

それとは気がつかないまま拉致され、暴行をされてしまったケンの苦しみを軽くしようと

記憶を上書きしてやるとケンを抱いてしまうのです。

これって・・・

ケンのほうも合意というか、かすかに恋心抱いていたので同意の行為になったんでしょうが

かなり強引な口説きじゃなかろうかです(笑)

一歩間違えればセクハラと言うか・・・

犯罪ですよね(笑)

恋の進展とともに事件の裏の裏側までいきつき

ケンともマークとも親しみのある方が犯罪の大本ということまでいきついてしまいます。

なかなか展開がよくて楽しい一冊だったんですけどー

あたしの萌えかといわれたら・・・微妙なとこで

フェアーでなかったら買わなかった一冊だと思います(笑)

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恋―La saison d’amour (洸)

 


恋―La saison d’amour (ガッシュ文庫) (文庫)
洸 (著)
梨とりこ(イラスト)
 
(内容)
 
彼は優美な魚のように、テーブルと椅子の間を泳いでいく――。偶然訪れたレストランで和泉は「恋」に堕ちた。2年前から上司と望まない不倫関係を結ぶ、和泉は平凡なサラリーマン。恋が実ったこともない、もう幸せな夢なんて見ない…そう思っていたが、年下のウエイター・若月の姿にひとめ惚れをした。少しずつ、彼のことを知り、彼の情熱を知り、若月に心を奪われて、ついに告白した和泉。一度でいいから抱いて欲しい――意外にも願いが受け入れられ、和泉はおずおずと、初めて好きになった人と結ばれるが…。恋に臆病なサラリーマンの初恋。


春にであった恋人同士が、夏・秋・冬を通して恋を深めていくお話です。



仕事もでき、また小奇麗な顔だちをしているサラリーマンである和泉は

ゲイであるせいか、どこか卑屈というか自分に対して自信がない

恋が実った経験もなく、愛した人に抱かれた記憶もないままに

上司と望まないまま不倫関係を結んでいる。

女のかわりに性欲のはけ口となっていると知っていてもなぜか別れられないままだ。

ある日偶然訪れたレストランで和泉は彼と出会う

彼は優美な魚のようにテーブルと椅子の間を泳いで行く

その姿に穏やかな笑顔に優しい態度に魅かれていく・・・・・

彼に会いたさにひとりでそのレストランに通い詰めるまでになっていく和泉だった。

ある日職場で見当違いの部下に腹を据えかねた和泉は

「自分はゲイだから」とみなのまえで告白してしまい、そのことに慌てた上司との関係にも終わりを告げ

なにかふっきれたように彼 若月にあい「抱いてくれませんか」と頭を下げた。

穏やかに和泉の告白を聞いてくれた若月は部屋に招き入れてもらえる。

精一杯の気持ちをこめて彼を愛撫し、彼に抱かれる幸福を知る和泉でしたが

目覚めた時にひとりの自分に気が付き

若月にこれ以上迷惑かけないようにとそっと部屋を後にするのでした。


人との関係に臆病でどこか自分は愛されることはないと信じ切っている和泉のせつなさが

心の琴線に触れる物語でした。

若月に愛されるようになってきても、どこかいつかはこの関係は終わる

若月にとって迷惑になるなら

若月にとって自分が必要とされていないなら

いつでも自分はそっと消える・・・・・

どこまでもネガテイブな考え方がせつないような・・・

くどいような(笑)



なぜかと申しますとー

若月はきちんと和泉に愛情のある気持ちを伝えていますし

必要なんだという言葉も態度もかかさない優しい攻めさまなんです。

いつもの告白も言葉も足りない傲慢な攻め様なんかではちっともないんで

なんでここまで悩むんだろうか・・・

まぁこれも愛ゆえに臆病になってしまったということなのかもしれませんね。

四季を通じて恋を深めていくふたりを読みたい方いかがですか?


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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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