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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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あの日、校舎の階段で (佐田 三季)

あの日、校舎の階段で (ショコラノベルス) [新書]
佐田 三季 (著)
麻生 三ツ晃 (イラスト)
 




(あらすじ)

高校の同窓会で、笠井亨は十年ぶりに元親友の遠藤圭祐と再会した。笠井に告白したゲイの同級生を遠藤が不登校に追い込んだことで仲違いしていた二人だが、 また友人としてのつきあいが始まる。だが笠井は偶然、遠藤がゲイでしかも自分をずっと好きだったことを知ってしまう。友達でいい──そう言う遠藤を切り捨 てられず表面上は受け入れる笠井だが、執着と欲望を隠そうとしない遠藤に苛立ち、彼の前から姿を消すが──。
期待の新人さんということで二か月連続刊行された方です。
 
一作目のお話も興味があったのですが、

お話のテーマが子どもに死なれた父親が罪悪感に苦しむ保育士を無理やり抱くという

ことらしいので、疲れている時に読むにはちょっとなぁと手控えております。

つみびとの花 (ショコラノベルス)読まれた方いかがでしたか?


今回のこのお話はブログで公開されていたお話だそうです。

執着愛の攻めに対して、

友情でいたい受けは胃から血を吐くほど苦しんでおります。



もともと受けの笠井亨は父親とそのパートナーに育てられております

ゲイのカップルと言うことで家庭内では幸福だったのですが

いろいろと言われたり、嫌がらせを受けていたせいで

ゲイに対して理解はあってもどこかコンプレックスを感じていきてきたのです。

そのせいもあって元親友の遠藤圭祐から向けられる恋愛感情に乗り気ではありませんし

どちらかというと不快感ばかり感じているのです。

その遠藤の気持ちの重さに耐えきれなくなり

遠藤が出張中に転居してしまうのでした。

それでもストーカーのごとく、いやまさにストーカーですよね(笑)

しつこく執念深く笠井を追い詰めていき

とうとう一度だけ肉体は好きにさせてやる、それで終わりだと

笠井言われてしまうのですが

肉体だけでも手に入ったら、なお笠井が手放せなくなる遠藤の執着なのでした。

笠井も肉体の歓びとともに、どこか情があったらしく

友情だけのお前となら一緒にいたいと言うのです。

本意でない肉体関係は暴力と同じであまり読んでいて楽しいものでありませんが

肉欲もコミで恋愛感情をもっている人に対して

友情だけで辛抱しろと言い切る笠井も残酷ななんじゃないかなと

思うのですが・・・・

笠井も実は遠藤に友情以上の気持ちを持っていたのですが

過去のトラウマから友情に縛り付けられていただけのようですので

笠井の心を切り開くには遠藤なみの執着愛が必要であったんじゃないかなと

思うのです。


攻めの執着を楽しめる方にぜひお勧めしたい一冊です♪




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Lianha
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女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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