ドアをノックするのは誰? (二見シャレード文庫 は 3-6)
商品の詳細
文庫: 269ページ
出版社: 二見書房 (2007/3/29)
言語 日本語
ISBN-10: 4576070436
ISBN-13: 978-4576070438
発売日: 2007/3/29
内容紹介
甲田は大学助教授だが、かなりの遊び人。興味本位で美貌のサラリーマン・頼久に交際を申し込む。しかし思いがけないほどあっさりとOKが出て、トントン拍子に同居生活が始まると、すべてを捧げて尽くしてくれる頼久に甲田はメロメロに。そんなある日、甲田の別れたはずのセックスフレンドが家に乗り込んでくるが頼久は怒らず、その上“浮気のススメ”まで持ち出されてしまう。三歩下がって、三つ指突いて、女遊びに文句ひとつ言わず、家を守る――『妻の鑑』のようでありながら、スルリと腕をすり抜けていく頼久に、甲田の心中は複雑で…。「君は天使なのか、悪魔なのか…?」両想いなのに、何かがどんどんズレていく!?
ちょっとおかしくて切ない大人の恋物語。
作者様があとがきでコメディと書かれております
確かに文章のテンポといい、どこかずれた感覚といいコメディとして充分楽しめました(笑)
「未亡人」がテーマとして描かれている頼久は美人で仕事もできて人望も厚く家事も夜の生活も満点がでる人間なんですが
どこか違うと言う違和感で甲田は悩みます
違和感が「恋」ではなく「感情のない家族のぬけた穴を埋める存在としての自分」ということに気がついてしまうのです
弟と妹のためという義務感で生きてきた頼久にとって
甲田は新たな世話を必要とする義務のある恋人と言う認識でしかできなかったのです・・・
恋にもならなかったと甲田が消えて初めてコレが恋と気がつき
親を失ってから、初めて自分の感情に素直になるのです
テンポよく楽しんで読める一冊です(笑)
続編で甲田の友人の根本に自分と言う存在のアピールをするところ
ちょいゾクゾクとするほど素敵です
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