コンティニュー? (新書館ディアプラス文庫) (文庫)
いつき 朔夜 (イラスト), 金 ひかる (著)
内容(「BOOK」データベースより)
勤務はおもに夜間。週に一、二回のわりでデート―。妻に逃げられ、赤ん坊を抱えてリストラされた絢人。再就職もうまくいかない中、ゲームソフト会社を経営する藤堂から「月三十万でどうだ」と誘われたのが、彼の愛人になることだった。生活のためやむなく契約した絢人だったが、いつしか藤堂のカラダに慣らされてしまう。そんなある時、絢人は藤堂の会社で思わぬ仕事をすることになり…?恋愛ダンジョンRPG。
子供を抱えて悲しいほど空回りの奮闘を続けている絢人
見かけと違って大きな優しさで人を助けて包んでしまう藤堂
始めは自分とこの会社でつくるゲームのため絢人との関係を利用しようと
計算して付き合うこと始めていくんですが
案外ハジメから一目ぼれで離したくなかったのに
本人は気がついていなくって、そういう理由こじつけたのかも
そこが絢人にばれて関係を壊してしまいそうになるのですが
失いたくなくて必死にあずってがんばってる藤堂って可愛いと思ってしまうのです
いろいろあった二人ですがだんだん生活をともにするようになり
体だけじゃなく心まで満たされる関係を日常に作り上げられる幸福
そそて、そういう関係を築き上げれる人と出会えた幸福ってすごい
幸運だなとおもうのです
まとまりかけた最後の瞬間に元妻が現れて絢人と娘美里の幸せを願って
絢人から離れようとする男らしい背中がいじらしいのです
コレがデビュー作らしいので、あとあとの作品が楽しみな方です
『かわいそうたぁ惚れたということよ』名言です(笑)
[0回]
人生も人間関係も簡単に
ゲームのように
コンティニューできると考えている人たちが多いのかもしれない
それも若さゆえの愚かさかもしれない
さんざん関係を壊していかないとそれに気がつくこともできなかった
あの時期を乗り越えて思うことは
壊さずにいられるような努力が大切だと言うこと
言ってしまった言葉も
壊れてしまった関係も
壊してしまったその瞬間からやり直していくしか無いということ
壊れ物を補修したまま、危うい関係を日々繋げていくことの
あの緊張と悲しさは経験してみないとわからないものかもしれない・・
他人に負わせた傷にしろ
他人から受けた傷にしろ
傷をうけて、どういう治癒の仕方をするのかが大事なのかもしれない・・
優しい人になるのは難しいけれど
できるだけ自分が受けた悲しみは他人に与えないように生きていきたい
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