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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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終わりなき夜の果て〈上〉 (和泉 桂 )

終わりなき夜の果て〈上〉 (リンクスロマンス) [単行本]
和泉 桂 (著)
円陣 闇丸 (イラスト)




(あらすじ)

禍々しくも淫らな血統の清澗寺伯爵家―
その次男・和貴は、深沢に支えられて業の深い一族を背負っていた。
だが、深沢の義弟の出現で、恋人の過去と向き合う羽目になる。
折しも父の冬貴が倒れ、血族を担う重圧に追い詰められた和貴は、
深沢を愛するあまり彼から離れようと決意し…。

雑誌掲載作に加え、
初代伯爵・貴久の掌編、
冬貴の伏見への深遠なる想いを描く書き下ろし作品も収録した、
清澗寺家シリーズの第一部完結編・上巻。


雑誌掲載作は読んでおりましたが

今回冬貴編も加わって華やかにに一部完結編です

しかも全員プレゼントに200Pにもなる豪華な小冊子が

すでにもう決定しているとなれば

買いはきまりです(笑)!


「宵闇」書き下ろし。貴久と、嵯峨野によるプロローグ
「終わりなき夜の果て・前編」2007年小説リンクス10月号掲載分の改稿。和貴編。
「罪の褥を満たす愛」書き下ろし。冬貴編。
「滴る蜜」書き下ろし。終わりなき~後の相変わらずな日常を描いた小編。

「終わりなき夜の果て・前編」

和貴の冬貴にはない弱さ、脆弱さというか肉欲に弱い部分はそのままに

けれど心は果てしなくもろい部分を深沢という男に支えられることによって

清澗寺という闇の眷属を背負うことができているのだということがすごくよくわかった

本篇でした。

深沢という男の過去を知り、

自分という存在を支えるために何もかも捨て去ったことを知り

これでいいのかと迷い悩み傷ついた結果

自分のために深沢という男をこれ以上振り回せてはいけないと思い

深沢に殺される道をえらびます。

愛する男に手をかけてもらうという至上の幸福に浸りながら

誰よりもその男を愛していることに思いを馳せる。

それほどまでに愛した男と共に生きることを選ばなくてよかったこと

清澗寺という闇に自分だけでなく深沢まで巻き込まなくてもよいということに安堵する。

けれど、それ(死)は自分のものだけでなくてはならなかった。

深沢まで後追いするからと聞いたその瞬間

死ぬことが怖くなるのです。

自分だけの死ならば至上の幸福を永遠に手に入れることができますが

愛する男を死なせることはどうしてもできないことなのです・・・

脆弱な心でいつも終焉を望むばかりであった和貴でしたが

清澗寺という闇に壊されるならば、愛する男に壊されてしまうことを望むのでした。

清澗寺という棺と

ともに生き、ともに囚われ、ともに朽ち果てるのならば

幸福なのだと思うことができた和貴の成長が読めてよかったです。



「罪の褥を満たす愛」

冬貴の物語です。

清澗寺の最後の闇として生まれ、それとして生きることに何の思惑も感情も持っていません。

無垢な存在としてほとんど自分について語ることのなかった冬貴が

今回は語っております!

ある事件を契機として情人である伏見に縁談の話がでてくるのですが

そのことに話が及ぶと軍刀に手を伸ばしその切っ先を伏見に向けるのです。

「おまえは私を娶った。二人も妻はいらないはず」と言い切る冬貴

自分には妻子がいて、無数の男女と寝ていることを嵯峨野に追及されると

自分には義康だけでいいと言い切るのです。

血のひとしずくまで自分の物だから枯れ果てるまで寄こせと淡々と言葉を紡ぎ

義康が死んだら自分も死ぬと揺らぐこともなく伝えるのです。

これを神谷さんボイスで聞きたくてCD(三枚組)を買おうとはやっていたら

あんまり聞かないCDに無駄遣いをしないようにと娘から教育的指導をうけました・・・;;)


いままでのお話の中で分かりづらかった部分

なんでだろうと思っていた部分が綺麗に整理されて語られていて

まさに第一部の完結編として読み応えが十分に会った一冊でした。


拍手いろいろいただきましてありがとうございます<(_ _)>
励みになります♪♪






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Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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