もう、今日で終わらせたいので続いて小冊子感想を・・・
あたしにしては珍しい丹念さ(あくまでも当社比だとわかっております・・・)
「忠誠の代償」 六青みつみ(著) 東野海(イラスト)
またけも耳でした(笑)
この世界では人は魔界から湧き出てきて襲撃を繰り返す妖魔からわが身を守ってくれる守護聖獣が必要で
獣もまた単独ではこの世界にうまく適応できない。
だから人と番になることでこの世に定着する。
カザン帝国の第四皇子ヴァルには本来番う相手がきまっていたのだが
偶然出会ったクークルガン種のキリハと出会い番うことになった
本来番う聖獣に対して、雑種であるというコンプレックスが大きいキリハ
そのうえ自分はまだ幼く宮廷での礼儀も何も心得がない・・・
また皇帝の後継ぎをめぐる戦いもあり
キリハの困惑はおおきかった。
そのキリハを慰めようとしてヴァルはキリハを抱きしめ愛撫するのですが
もしかしたらこうしているのは自分ではないかもしれないという不安なキリハに対して
「自分の意志でお前の主となることを選んだ」と言い切るヴァルは男らしいです(笑)
最近のけも耳ブームも多々あるのですが、
六青さんのファンタジーの世界に魅入られてもいるので
この作品もぜひぜひ一冊、またはシリーズ化してほしいです。
「つれない背中」 可南さらさ(著) 北村小梅(イラスト)
加倉井家の奇妙なしきたりがあって、なぜか男同士で婚礼をあげております。
星野りりいさんの「花嫁クン」を思い出しました(笑)
家の奇妙なしきたりにあらがえない直系の孫の凪
そんなしきたりに便乗してでも欲しかった存在は涼しい目元に眼鏡がよく似合う青年生馬だった
生馬がたぶんじぶんのことをくだらないしきたりに従うアホなボンボンだと思っていても
恋しさでいっぱいの凪にとってどうでもいいことなんです。
そして生馬にとってはたんなる旅行でも
凪にとっては新婚旅行なんですよねー
その大事な新婚旅行中に無粋な仕事の電話に没頭している生馬
その時間すらつい彼に見入ってしまう凪なのでした。
凪が望んだ結婚なのだと生馬に気づいてもらえるまで二か月
いまでは夫婦としての時間をもつようになっていたのだけれど
もう四年もしたら凪の妹が16歳になり、そうしたら生馬は妹の婿になる・・
それでもいい
この思い出と、「好き」の一言さえくれたら自分は多分一生幸福に時を過ごせれる・・・・
そんな凪の気持ちを一番しっているのは、やっぱり生馬で
そんなふうに思っているなら一生言ってやれないと
甘い抱擁で凪を愛撫しながら告白するのでした・・・
短編ながら可南さんらしいせつなさ満載で、
これがよめただけでも小冊子のためにがんばってよかったと思えました。
これもー新書化してくれませんか(笑)?
こういう楽しさ、わくわく感があるから全員プレゼントの小冊子に振り回されてもいいんだとおもいます(笑)
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