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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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幻月楼奇譚 (3) (今市子)

幻月楼奇譚 (3) (キャラコミックス) (コミック)
今市子 (著)
 

 

(あらすじ)

老舗味噌屋の若旦那・鶴来升一郎は名だたる道楽息子で器用貧乏の変わり者。そんな彼のご贔屓は、物の怪が見える曲者の幇間・与三郎。吉原の料亭「幻月楼」に通っては、今宵こそはと言い寄るものの、肝心の男(ひと)はつれなくて…!?二人の逢瀬を妖しく彩るのは、時も世の理も超えた人の情念-大人気シリーズ第3弾!!
BLではなく「百鬼夜行抄」ですか・・というくらい進展がない・・と思っておりましたけど

そほはかとなくちらちらと進展がみられておりました。

なんといってもよかったのが口絵のイラストです。

与三郎の膝枕でほんとうに気持ち良さそうに

リラックスして眠る鶴来升一郎もよいのですが

その若旦那を膝に寝させてやってしばしの平穏をいとおしんでいる与三郎が

ほんとうに綺麗です。

過去に身体も心も傷があり、人生の甘いも辛いも知り尽くした与三郎にとって

老舗味噌屋の若旦那のとの恋がかなってもけっして続くものではないとでもいいたげに

鮮やかにその恋を認めようとはしません。

その与三郎の気持ちを知っているかのように若旦那は従兄であり、

味噌職人の太郎の見合いに力を入れております。

このふたりの粋な恋の仕掛けと戦いに興味はあれども

次回の4巻発行まで生きていられるでしょうか・・・・

もうちょっと早い時期に次を期待しております(笑)

拍手[3回]

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それなりに真剣なんです。 下 (麻生 海)

それなりに真剣なんです。 下 (花音コミックス Cita Citaシリーズ)
麻生 海 (著)


 


(あらすじ)

人に頼ることを知らなかった大沢は、思わぬ同居により苦手だったはずの吉岡と過ごす時間が心地よくなっていた。このままずっと吉岡と千都の3人で暮らしていたい…そう思い始めた大沢だったが、このささやかな願いが壊れる日は近づいてきて…。「幸せ」までの道のりを描いた大人気作完結編! 大人たちの甘い新婚生活の大幅描き下ろしつき。
今回の帯は 「心とカラダの準備も全部俺にさせて」とありました。

まさにその一言で内容すべてが集約されております(笑)



大沢親子の風邪が治ったと思ったら、今度は吉岡が風邪です。

大沢には人に甘えろ、頼れなんて怒るくせに

自分の病気の時にはけっして人には頼らない吉岡

頼れない自分を吉岡は今までは変にもおかしいとも思わず過ごしてきたのだけど

大沢に指摘され、大沢を頼ることで得られる安心感を楽しんでおれるようになっていきます。

この恋で変わったのは吉岡だけではないということなんですね。

二人でいられること、過ごせれる事で良い時間を得れる恋はすごく稀少で大切だと思います。


ゆっくりとお互いを知っていったふたりは

このままの時間を共有していきたいという想いがつのっていきます。

けれど、ある人の介入によりこの幸福は終わりをつげるのです。

その人とは大沢の別れた妻で、千都の母親です。

大沢と別れ、新しい夫と出会い心に余裕ができた妻は千都を引き取りたいと言ってきたのです。

別れるときに子どもを置いて行った人ですが

大沢からしたら、自分と過ごすより千都を幸せにしてくれるかもと想い

泣き泣き千都を妻に手渡す決心をします。



千都を妻に渡したことで大沢をなじる吉岡

今までは誰にでも優しくて人当たりが良くて良い人だった吉岡が本気になって怒ります。

千都も吉岡も自分から離れてしまったと堕ち込む大沢でしたが

千都もまた、母親に引き取られ、新しい家族に引き合わされ孤独にあえいでおりました。

遊園地に遊びいったそのとき

母親とその夫に手を魅かれるのはその夫の子で

誰も千都の手を握ってくれません。

母親に声をかけることもなく家に帰る決心をした千都でした。


そして、千都がいなくなったと知り、真っ先に吉岡のもとに駆け付ける大沢

こうした無自覚な行動こそが本当の気持ちを表しているんでしょうね。

不安にあえぐ大沢を抱きしめて慰める吉岡はほんとうに良い男でした。

そうした事件がきっかけになって

もう一度娘と吉岡と人生をやりなおす気になる大沢も潔いです。

吉岡との関係を元妻にもきちんと報告し、ふたりで娘を育てていくと決心します。

引っ越しもしたその晩・・・

美味しくいただかれたのでした(笑)



お話は番外でその後のふたりも書かれておりまして、

吉岡の過去に無自覚に嫉妬して不安になる大沢とか

大沢に焼かれて鼻の下を伸ばしている吉岡とか堪能できました。

この本は二人がゆっくり恋をしていくのもいいんですが

可愛いおこちゃまや何より、おいしそうな食べ物が豊富でよかったです。

食い意地が張っているだけなんでしょうが楽しく美味しく食べることができると言うのも

幸福の一場面ですよねー

吉岡の作るうさぎさん弁当・・・

あたしも食べてみたいです(笑)

拍手[2回]

それなりに真剣なんです。 上(麻生 海 )

それなりに真剣なんです。 上 (花音コミックス Cita Citaシリーズ)
麻生 海 (著)






(あらすじ)

大沢直樹は小料理屋「今井」で料理人として働きながら一人娘・千都を育てるシングルファーザー。恋という感情はとっくに忘れた日々を送っている。そんな大沢を現在口説いているのが、「今井」の常連・吉岡誠一。名前を裏切るかのような恋多き男からの誘いをいなしていた大沢だったが、吉岡と同居することになって…。オトナの恋を描いた大人気作ついにコミックス化!



麻生さんの挿絵は好きなので、お話の評判も良いし

なにより・・・ペーパーがつくと言うので買ってきました(笑)

感想はすごく買ってよかったほんです。

なにより上下で発売されてちゃんと完結されているので次を待つというじれじれ感がなかったですしね。

年齢がいくと待てなくなるものなんですと言ってみたりして・・・


恋の上手な男がはまったのは頑ななシングルファーザー
ゆっくり、そして深く恋をして・・・

と帯には書かれていたんですが、

吉岡さんを見る限り恋には上手という感じがしませんでした。

逆に不器用だからこそ、あんなに優しくて鷹揚なんじゃないかなぁと思ったりします。

まぁ恋する回数は多いし、自分の魅かれたという気持ちを隠さない人なんで

傍からみたら恋多き男なんでしょうね。

生い立ちというか、吉岡の背景を書かれているので

そうなっちゃうのもしかんたないのかなと思わせます。

そして、その吉岡に惚れられた男は

吉岡が通う行きつけの小料理屋さん「今井」で料理人している大沢です。

大沢は子どもを育てながら仕事もしておりますし、

生来真面目なたちの様でもういっぱいいっぱいの時間をつかって生活しているので

恋をする間もないし

妻との諍いに疲れているので恋に臆病になっているせいか

なかなか自分の気持ちに気が付きません。

普通なら吉岡に育児やら、家事やら協力してもらって

心地よい時間をふたりで味わうことができるとなったら簡単に恋に堕ちちゃいそうなんですけどね。

子どもの病気をきっかけにして、吉岡と同居(仮)することになり

料理屋で見せるだけとは違う吉岡の側面をしって

どんどん吉岡に引き付けられていく大沢も可愛かったですし

大沢も吉岡と過ごすことによて、なにかが癒され満たされていくせいか

どんどん雰囲気が変わっていくのが楽しめれた一冊です。


そして、特筆ものは大沢の子供の千都ちゃん。

可愛らしいし、いじらしいし本当にいい子です。

実際に子育て経験してきましたが、ああいう良い子を育ててないあたしには眩しかった(笑)


ゆっくりと恋する二人を堪能したいかたはどうぞ~





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欲しがる指先 (梅太郎)

欲しがる指先 (あすかコミックスCL-DX) (コミック)
梅太郎 (著)



(あらすじ)

恋には飽きたと思ってた。おまえが恋を、教えてくれるまで――。

遊び人の大学職員・織田(おだ)は、ある日、無垢な瞳の大学生・茶色航(さじきわたる)と図書館で出会う。
茶色の純粋さが物珍しくて、つい出来心でいたずらをしてしまった織田だが、それ以来、茶色のことが頭から離れなくなってしまう。茶色の世話を焼きながら、いつしか本気で恋をしてしまっている自分に気がつく織田。でも、そんな中、過去の遊び相手との会話を茶色に聞かれてしまい――?
手に入れられないとわかるほど、激しく抱いてしまう――。オトナのための、純愛・キャンパスラブ。
表題作他、弟×兄。禁断のビター・ドラマティック・ラブ「ピンク・ベルベット」も同時収録!





恋に飽きたというか・・・

可愛がっていた後輩君に彼氏ができて、

ちょっと生活に飽きがでてきた遊び人の大学職員・織田が

純粋で無垢な大学生・茶色君にほんとうに恋をすることを教えられて

自分好みの茶色君を遊んでいるつもりで

いつのまにか無意識の手管にはまってしまった大人の混乱具合が可愛かったです(笑)

悪ぶっていても、純粋に恋することの難しさを知っていて

人を愛することを欲している大人の方に読んでいただきたいです。



「ピンク・ベルベット」は大学職員の織田が可愛がっていた後輩の恋が描かれています。

「欲しがる指先」カップルとは違って、出会いと愛憎のもつれがドロドロしてますが

本当に心から欲しているふたりが

やり方と想いはすれ違ってはいましたが

どうにか折り合いをつけて2人で生きていく方法を見つけていきます。



スピンオフなんでしょうが、ちょっと色合いの違った2作品でした






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奪われることまるごと全部 (阿部あかね)

奪われることまるごと全部 (ディアプラスコミックス) (コミック)
 阿部 あかね (著)

(内容)
 
巨乳ラブ な鷹緒は、「彼女ができた」と幼なじみの美長に自慢したところ、「お前を狙っていた」と言われ、強引にヤられてしまう!! 愛を吹き込まれまくった結果、美長の手に落ちる鷹緒だが、どうしようもない浮気グセのせいで毎度大騒ぎに……? 性少年たちのレンアイ・グラフィティ、描き下ろしたっぷりで登場!!

以前の可愛いだけの絵柄からすっかり変ってしまったと思いましたが
 
嫌な変化ではなく ますます魅力的になってきたと思います
 
綺麗系美人攻め(やや・・というかかなりS) 
      ×
ヘタレ受け(かなりノンケの爆乳好き・女好き・浮気者)


幼馴染の綺麗系ドSの美長に巨乳ラブ な鷹緒は、

「彼女ができた」と報告しただけなんですけど

なぜか押し倒されてしまいました。(笑)

「中学校のときからケツを狙っていたんだ」といい

脳味噌までザーメン漬けになうまで抱いちゃったみたいです・・・

あわれなノンケ君と思うこともないのではないのですけど

同じような体格でなくっても、本当に嫌ならもうちょい抵抗しろよと言いたくなるくらい

簡単に抱かれちゃっているんで

案外そう嫌いとか言うんではなさそうです(笑)

おまけに簡単に浮気しちゃって女の子と寝ちゃう節操のなさを考えても

なぜかドSの美長に同情しちゃいます。

ドSといいながら、乱暴にしたり暴力をしたりとかそういうんじゃなくって

浮気の罰に放置プレイにしちゃったり

寝ちゃっている間に下半身をつるつるにしちゃうくらいなので

飽くまでも鷹緒をすきすぎるゆえの計算された執着愛なのだと思います(笑)

鷹緒だってなんやかんやいいながらも

女の子と隠れて遊んじゃっていても

ちょっと美長に放置プレイされちゃったら寂しさで死んじゃいそうな眼でうるうるしちゃうので

破れ鍋に綴蓋カップルということで楽しんで読むことができました(笑)


買われた方はカバーをめくってください・・・

あほなカップルが楽しく恋をしているということが実感できます(笑)


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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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