家政夫は今日も眠れない (角川ルビー文庫) (文庫)
夏目 もも (著)
麻々原絵理依(イラスト)
(内容)
住み込みのハウスキーパーとして働く柚葉は、雇い主で遊び人な社長の幸村が苦手。外では有能なくせに、家の中ではだらしない幸村からのセクハラにもめげずに頑張る柚葉だったが、ひょんなことから隠していた秘密を幸村に知られてしまう。それを逆手に「男と試したいなら相手してやる」と強引に押し倒された上に不覚にも感じてしまい―!?「うだうだ言ってねぇで、さっさと嫁にこい」ゴーマン社長×元気な家政夫のハイテンション・ラブ。
ぶっちゃけて言うと・・・ 麻々原さんの挿絵にやられて買っちゃった一冊です(笑)
見慣れない名前の方だと思って読んでおりましたが、
あとがきを読んだところ、これがデビュー作ということなんですね。
新人さんらしい勢いと思い込みのある一冊で 思ったより楽しんで読めました。
家庭の事情により住み込みで働きながら、栄養士の資格を取ろうとがんばっている男の子
というか・・・青年がおりまして
雇い主で遊び人な社長の幸村が最初はものすごく苦手だったんですけど
一緒に暮らしているうっちに幸村のさまざまな面を見ているうちになぜだかひきつけられていくのです。
我儘で横暴で傲慢で・・・
でもひとりで夕食を食べるのが嫌いな彼の孤独な一面を自分が癒してあげたいと
思ってしまったら・・・
はい、もうりっぱな恋ですよね(笑)
誕生日だからと香港くんだりまで出張デートしちゃって
綺麗な夜景の中ではじめての姫ごとといたるわけなんですけど、
香港から帰ってきたとたん、家に寄り付かなくなる幸村
不安と焦燥にかかれて、会社に押しかけて気がついたことは
もしかしたら自分も今までの女の人のように一回遊ばれただけなのに図々しく家にいついていると
思われているんじゃないか・・・
はやく出ていってほしいと思われているのなら・・・
愁嘆場を演じて今まで大事に優しくしてくれた想い出すらなくしたくはない。
胸を破れるような悲しみを抱えて静かにさよならをつげて実家にかえることに・・・
などなどのせつなさを十分に堪能できたら、そこはルビー文庫さん
王道のハッピーエンドが待っております~
王子様が迎えに来てほしい方いかがでしょうか?
甘くてコミカルででも、せつなさのエッセンスはきっちりつまった2時間を楽しませてくれますー
幸村とその弟の恋の話がそこかしこに散らばっていたので、
どうやら次作はこの方たちのお話になるのではないのでしょうか?
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