アンフォーゲタブル (幻冬舎ルチル文庫) [文庫]
一穂 ミチ (著), 青石 ももこ (イラスト)
アンフォーゲタブル (幻冬舎ルチル文庫)(内容)
ある夜、新聞社勤めの冬梧が証明写真を撮っていたボックスに見知らぬ青年が闖入、身も世もなく泣き出してしまう。お詫びをと連絡してきた製薬会社勤務の望と交流を重ね、冬梧はデートめいて心地いい時間に戸惑う。やがて懇願される形で体をつなげ、すでに惹かれていたのだと観念した冬梧だが、望はその日から「もう会えない」人になっていた―。
新聞を読むことは子供の頃から好きだったのですけど
こんなにいろいろな人の気持ちや想いや手間がかかっているということを
今回この小説を読むまでは思い至りませんでした。
そういえば小学生の頃新聞作りが授業であって、
けっこう一枚に記事をまとめるのがたいへんだったということと
スクープというかみんなに読んでもらう記事って考えるのが大変だった
記憶があります(笑)
興味をもった人だけが読む同人誌とか雑誌とは違って
不特定多数の人に読んでもらって、わかりやすいように書くって
難しいですよね・・(今更)
ということで今回も一穂さんには泣かせていただきました。
自分のしでかしたことが原因で新聞記者から整理部に回された冬梧
死んでしまった、好きだった先輩が殺されたことで何もできなかったことを
悔いている望
証明写真を撮っていたボックスに見知らぬ青年乱入され
泣き出してしまう望を慰めたことが縁でお互いに時間と心を重ねて
生活すること、ともに過ごすことに心地よさを感じていることに気がつくのです。
けれどその心のままに生きることを二人が望むには
二人がいままで背負っていたものが許さなくて・・・
たった一度慌ただしく体を重ねただけで終わることを望は選んでしまうのです。
離れて生きることを選んだ望
離れて生きることを選ばされた冬吾
けれどふたりは決して忘れられない思いを共有しているのです。
恋をしていた先輩のために先輩の妻と形ばかりの結婚をし娘を育てる望
冬吾と一緒に過ごすことはできなかったのだけど
冬吾の書いた記事を心の糧として生きている。
けれど冬吾が長い外報生活を終えて日本に帰国した時を知ったのぞみは
会わずにはいられなくて
愛している自分の思いを気づかずにはいられなかったのです。
正直言って最後はちょっとうまくいきすぎかなと思える箇所はありましたが
望の育てた娘にむかって冬吾の言った言葉がつぼでした(笑)
「太っててはげても好きだよ」って
最高の愛の言葉じゃないでしょうか(笑)?
アンスピーカブル(言い尽くせぬ喜び)をふたりで十分に味わえるように
祈りたいです。
コメントレスです♪
まるさん
年度末ですよね♪
今年はあたしは異動がありそうなので新しい出会いに期待と不安でちょっと
ドキドキです(笑)
3月は久我さんの本が二冊も読めるのでいまから期待でいっぱいです。
久我さんの時代ものって雰囲気があって素敵ですし
漫才シリーズがすごく好きなのです。
フルールはすぐに紙でよめて書き下ろしがついて楽しくさせてくれるのが
ありがたいですよね!
杉原さんと黒崎さんは安定の作家さん買いなので楽しみです。
岩本さんは最近ちょっと読んでいないので発情シリーズがどういうものか
わからなくってちょっと悩んでいたのですが
まるさんが面白いと思っているのなら二冊買ってみようかなと思っています。
二冊で買うとコミコミさんではペーパーもつくので心が揺れていたので
後押ししてくださってありがとうございます。
セレブリティーズはできる男たちが集まったデザイン事務所に関わりのある
男立ちのお話ですがけっこう楽しく読めるので黄色い本屋さんで一冊目試して
面白ければオススメいたします~
藤崎さんはシリーズものが多い方ですよね。
ちょこちょこ読んだことがあるのですが読みやすい文章だったなと記憶があります。
金井さんは読んだことがありませんのです。
「教授と執事の静かな生活2」2ということは1もあるのですね。
本屋さんにいったときに探して読んでみます。
いろいろ教えてくださってありがとうございます(´∀`)
宝くじにあたったら仕事をやめてBLを読んで集めてという生活をしてみたいです。
>でもまず買うことからはじめないと
うんうんたしかに
でも買うときについ考えてしまうのです。
これ買うならBL本4冊買えちゃうような・・・って(笑)
コメントありがとうございました(´∀`)
[3回]
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